言霊の幸わう国

微量

 夢を見た。
 久しぶりにリアルで鮮明な夢。

 毒づいていた。
 現実で1度も口にしなかった言葉を、投げつけていた。
 そのあと、肝心な言葉を言い残したと追いかけて相手に言葉をさらに投げかけた。
 あきらめたらあかんで。
 階段の下から、ずっとずっと上にいる相手にそう言った。

 涙が出るかと起きぬけの頭で考えたけれど、不思議と出なかった。

 そう涙は出なかった。
 相手を許す夢を見て、やっと自分を許せたのだと目が覚めて思った。
 そうしてまた、わたしはあと1時間眠れると糸を手繰るようにまた眠りに引き寄せられた。
 次に目覚めたとき、数グラム、いつもの朝より清々しいような気もした。
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by fastfoward.koga | 2007-12-23 23:11 | 一日一言