言霊の幸わう国

10年後

 就職活動の季節がやってきた。
 いろんなところに、いかにもといった格好の子がたくさんいる。
 今日も電車で、リクルートスーツ姿のふたり組の女の子の話に耳を傾けていた。
 思い返せば10年前。「超氷河期」のさらなる厳しさの中、わたしは就職活動をしていた。
 今と違って、資料請求をすることが就職活動のスタートとなっていたので、右手を真っ黒にしながらひたすら150枚ほどのハガキを書いた(途中からは書くことが目的になってしまったので、きっとわたしの就職活動は失敗したのだ)。
 神戸の大学に通っていたわたしは、震災のために早くきてしまった春休みをそんなふうに過ごした。

 今なら、と思う。
 もっとうまく自己アピールもできる。
 伝えたいことをちゃんと言葉にして表現できる。
 そして、あの神戸の町に役に立てることができたかもしれない、と。

 今の自分はあのころの自分がいるからだと力説するけれど、やっぱりうっすらと後悔する自分もいる。
 だから、リクルートスーツの子を見かけると、「一生懸命考えて、自分の力を出し切れよ~」なんて心の中で励ましたりしてしまう。
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by fastfoward.koga | 2005-02-22 00:02 | 一日一言 | Comments(0)