言霊の幸わう国

雨女がゆく ~松江城

 1時間ほど一畑電車に揺られ、松江に到着。
 電車の中で祈りを捧げていたけれど、やはり雨は止まず、荷物をコインロッカーに預けてまずは近くのコンビニを探しに出発した。
 運よく少し歩いたところにコンビニが見つかり、迷った挙句、水色と緑色のあいのこみたいな色の傘を選んだ。

 静かに雨が降る中、初めに松江城へ向かった。
 ここ数年お城のある町へ旅することが多く、松本城、大垣城、熊本城(ついでに大阪城)と巡り歩いた。
 お城がなくても、城跡で歴史に思いを馳せることもよくあった。
 毎回毎回、高さのある階段をえっちらおっちら上りながら、当時の人たちがどんなふうに動き回っていたのかを想像していた。

 お城でいつも探すのは、城を中心に描かれた城下町の様子で、場所によってはそれは絵だったり、模型だったりする。
 特にわたしが気に入っているのは模型で、手元に場所の名前とボタンがあって、そのボタンを押すと模型の中でランプがついて位置を示すというものだ。
 あれがあると、ついついこどものように全部ボタンを押してしまう。
 押さずにはいられないのだ。

 残念ながら松江城にはそれはなく、黙々と天守閣の最上階目指して階段を上っていった。
 小さなお城だったので城内はあっさりとひと回りできてしまった。
 最上階の望楼からの眺めは、雨で煙ってぼんやりとしていたけれど、町の良さげなこじんまりさが伝わってきた。

 外はまだ雨が降っていた。
 傘をさすのに一瞬迷うくらいなのに、止みそうな気配は一向になかった。
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by fastfoward.koga | 2008-02-08 12:55 | 旅行けば