言霊の幸わう国

砂時計

 毎晩、部屋の机の上に置かれた砂時計をひっくり返す。
 じっと見つめる日もあれば、少しだけ見て目をそらす日もある。

 わたしが持っているのは1分の砂時計で、先日仁万のサンドミュージアムで買ったものだ。

 真ん中を細く絞ったガラスの中に納められている砂は、さらさらと余裕ありげに落ちてゆく。
 上を見ていると、きゅーっと引っ張られるようで一瞬息が詰まる。
 一方下を見ていると、砂は砂の上にあれよあれよと覆いかぶさり、ほんの少し満たされる。

 でも砂はガラスいっぱいに詰まっているわけでも、永遠に落ち続けるわけでもなく、全部下へ落ちきるとやっぱり、その呆気なさと隙間感に物足りなさを感じてしまう。
 まるで今日1日のようだ。

 もっともっともっともっともっともっと。

 と、駄々っ子みたいに、今日は何度も砂時計をひっくり返した。
 何度そうやっても、満たされないのだけれど。
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by fastfoward.koga | 2008-02-10 22:40 | 一日一言