言霊の幸わう国

きっかけ

 今日は満月。
 ともだちとゴハンを食べに出かけるため、駅まで原付を走らせていて気づいた。

 昔から、月を眺めるのがすきだった。
 ふと真夜中に目が覚めて、誘われるようにカーテンを開けるとびっくりするほど明るい月明かりがそこにあったりして、ほ~っと肩の力が抜けるような感じになったこともあった。

 でも、それだけだ。そこから月をもっとよく知りたいと思うことはない。

 小中学生のころ、虫や星のことをよく知っている子、歴史に興味がある子、そういうすきなことが一点に集中していてその分野に秀でている子がうらやましかった。
 わたしはそんなに好奇心旺盛な方ではないし、どちらかというと物事をまんべんなくこなすタイプだったので、憧れるのは職人タイプの人だった。

 今日、満月を見ていて初めてわかった気がした。
 わたしが興味を持つのは、月がどうして満ち欠けをくりかえすのか、どんな物体なのかということではなく、月が自分にどんな感情を与えるのかということなのだ。
 それは月だけでなく他のことも同様で、自分の感情や印象、思考を引き出せるものに興味がわく。要するに、その対象に対して、なぜそうなるのかよりも、なぜそれを見てそう思ったのかが自分にとって重要なのだ。

c0047602_2335474.jpg 人それぞれ、同じものを見ても、見方は違う。
 だから、こんな自分がいてもいいと思う。まず引きつけられたことからなにかが始まるのだから。
 今日の月。みんなにはなにかのきっかけになったのだろうか? 

(写真:月世界への招待
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by fastfoward.koga | 2005-02-23 23:07 | 往復書簡