雨女がゆく ~八重垣神社
2008年 03月 05日
2日目の夜は、疲れた体を引きずりホテルへ帰って、1日目同様、早めに休んだ。
次の日はだらだらと2度寝、3度寝をし、8時半ごろにやっとベッドから出た。
起き上がってからはテキパキと支度をし、前日に電話で調べていたバスの時刻に合わせてホテルをチェックアウトした。
目的地は八重垣神社。
縁結びの神さまがいるところだ。
今回の旅の目的は、経県値を上げることもあったけれど、実のところメインは縁結びの神さまのところへお参りすることだった。
出雲大社は有名だけれど、出雲と松江のあたりには他にも縁結びの神さまが祭られている神社がたくさんあり、3日目はその中のひとつ八重垣神社を選んで向かった。
JR松江駅からバスに揺られること数10分。
辿り着いた神社は思ったよりも小さかった。
出雲大社にお参りしたあとなのでそう見えるのかなと、晴れた空の下で鳥居を眺めた。
この日も、ひとつひとつ間違えないよう丁寧にお参りまでの手順を踏んだ。
拝殿で手を合わせ、小さなお願いをしたあと裏にある森へ向かった。
気づくと足早になっていて、そのあわて具合が自分で恥ずかしくなり、8割くらい馴染んできた長靴ブーツで滑らないようにしなくてはと、途中から急にスピードを落として歩いた。
拝殿裏の森にはうっそうと木が茂り、思わず手を伸ばし触れたくなるような幹の太い木がいくつもあった。
その木々を抜けると「鏡の池」と呼ばれる池がある。
その池では、占い用紙の和紙に硬貨を載せて浮かべ自分のご縁を占うことができ、水に浮かべた和紙が早く沈むとすぐに出会いがあり、和紙が遠くへ沈むとと遠くに縁があると言われているというのだ。
わたしは手にした占い用紙に、平成19年発行のぴかぴかの10円硬貨を載せ、静かに池に下ろした。
奥のほうではおばあちゃん、お母さん、小学生らしき娘さんの3世代が娘さんの占い用紙の行く末を賑やかに見守っていた。
わたしはその反対側で、ひとりじっと自分が浮かべた和紙を見つめていた。
和紙が水に浸かると、すぐに文字が現れた。
書かれていたのは、「神助により 幸福をつかむ 西と南 吉」という言葉で、2日前にひいた出雲大社のおみくじに通ずるものがあるなと、和紙がどんどん水に浸かってゆく様子を見ながらその意味を噛みしめていた。
和紙の沈む時間は15分を基準に早い遅いと判断するようで、わたしは沈み始めから落ち着きなくちらちらと左腕の時計を気にしていた。
和紙に水が滲みこむ様を、こんなふうに真剣に見たことはないというくらい、1ミリの水の滲みこみ具合も逃さないよう見つめた。
まるで、じっと見ていれば視線が重石にでもなると信じているかのように。
和紙はほどなくして、澄んだ水の中へと沈んでいった。
水の底には、多くの人が同じように願いをこめて沈めた和紙の残骸があった。
ほーっと息を吐き、わたしは腕時計を見た。
とにかく、信じる信じないは自分次第。
そう言いきかせていると、お腹の底から熱いものが湧き上がってくるような気がした。
次の日はだらだらと2度寝、3度寝をし、8時半ごろにやっとベッドから出た。
起き上がってからはテキパキと支度をし、前日に電話で調べていたバスの時刻に合わせてホテルをチェックアウトした。
目的地は八重垣神社。
縁結びの神さまがいるところだ。
今回の旅の目的は、経県値を上げることもあったけれど、実のところメインは縁結びの神さまのところへお参りすることだった。
出雲大社は有名だけれど、出雲と松江のあたりには他にも縁結びの神さまが祭られている神社がたくさんあり、3日目はその中のひとつ八重垣神社を選んで向かった。
JR松江駅からバスに揺られること数10分。
辿り着いた神社は思ったよりも小さかった。
出雲大社にお参りしたあとなのでそう見えるのかなと、晴れた空の下で鳥居を眺めた。
この日も、ひとつひとつ間違えないよう丁寧にお参りまでの手順を踏んだ。
拝殿で手を合わせ、小さなお願いをしたあと裏にある森へ向かった。
気づくと足早になっていて、そのあわて具合が自分で恥ずかしくなり、8割くらい馴染んできた長靴ブーツで滑らないようにしなくてはと、途中から急にスピードを落として歩いた。
拝殿裏の森にはうっそうと木が茂り、思わず手を伸ばし触れたくなるような幹の太い木がいくつもあった。
その木々を抜けると「鏡の池」と呼ばれる池がある。
その池では、占い用紙の和紙に硬貨を載せて浮かべ自分のご縁を占うことができ、水に浮かべた和紙が早く沈むとすぐに出会いがあり、和紙が遠くへ沈むとと遠くに縁があると言われているというのだ。
わたしは手にした占い用紙に、平成19年発行のぴかぴかの10円硬貨を載せ、静かに池に下ろした。
奥のほうではおばあちゃん、お母さん、小学生らしき娘さんの3世代が娘さんの占い用紙の行く末を賑やかに見守っていた。
わたしはその反対側で、ひとりじっと自分が浮かべた和紙を見つめていた。
和紙が水に浸かると、すぐに文字が現れた。
書かれていたのは、「神助により 幸福をつかむ 西と南 吉」という言葉で、2日前にひいた出雲大社のおみくじに通ずるものがあるなと、和紙がどんどん水に浸かってゆく様子を見ながらその意味を噛みしめていた。
和紙の沈む時間は15分を基準に早い遅いと判断するようで、わたしは沈み始めから落ち着きなくちらちらと左腕の時計を気にしていた。
和紙に水が滲みこむ様を、こんなふうに真剣に見たことはないというくらい、1ミリの水の滲みこみ具合も逃さないよう見つめた。
まるで、じっと見ていれば視線が重石にでもなると信じているかのように。
和紙はほどなくして、澄んだ水の中へと沈んでいった。
水の底には、多くの人が同じように願いをこめて沈めた和紙の残骸があった。
ほーっと息を吐き、わたしは腕時計を見た。
とにかく、信じる信じないは自分次第。
そう言いきかせていると、お腹の底から熱いものが湧き上がってくるような気がした。
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korotyan27 at 2008-03-06 00:39
おおっと違うブログかと思いました!
写真すごーい!印刷ではなくて肉筆なんですね!
そしてさすがは八百万の神がいる島根。色々な神様がいるものです。
僕だったら思わず早く沈むように500円硬貨を乗せてしまいそうです!
で、あとから後悔すると・・・。
写真すごーい!印刷ではなくて肉筆なんですね!
そしてさすがは八百万の神がいる島根。色々な神様がいるものです。
僕だったら思わず早く沈むように500円硬貨を乗せてしまいそうです!
で、あとから後悔すると・・・。
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fastfoward.koga at 2008-03-06 21:40
korotyan27さん、こんばんは。
ちと気分転換にパンダに変えてみました。
パンダすきなんですよ、実はわたし。
そうか、硬貨は500円にすればよかったのですね!
どうしてわたしはそのことに気づかなかったのでしょう(笑)。
ちと気分転換にパンダに変えてみました。
パンダすきなんですよ、実はわたし。
そうか、硬貨は500円にすればよかったのですね!
どうしてわたしはそのことに気づかなかったのでしょう(笑)。
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cool-october2007 at 2008-03-09 23:41
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fastfoward.koga at 2008-03-11 23:18
coolさん、こんばんは。
お返事がおそくなりました。すみません。
八重垣神社は、お薦めですよ。
こじんまりした小さな神社なのですが、それがまた願いが叶いそうな気がします(笑)。
松江駅からバスで20分ほどで到着したと思います。
女性率かなり高いですが、次はぜひ!
お返事がおそくなりました。すみません。
八重垣神社は、お薦めですよ。
こじんまりした小さな神社なのですが、それがまた願いが叶いそうな気がします(笑)。
松江駅からバスで20分ほどで到着したと思います。
女性率かなり高いですが、次はぜひ!
by fastfoward.koga
| 2008-03-05 23:14
| 旅行けば
|
Comments(4)