言霊の幸わう国

 手応えと言うにはささやかな、糸のようなものを手にしながら。
 新幹線のシートから見た夕陽は、まぶしかった。
 
 もうすっかり、春の夕陽だった。
 まぶしいものの柔らかい光が、高い建物のない横長の景色をぼわんと包んでいた。

 その光がいつしか消え、替わりに冷たい風が吹いてきた。
 寒さに耐えられず、バスを待ちながらカバンからストールを取り出した。

 帰り道、寒い寒いと空を見上げると満月に数ミリ足りない月が煌々と輝いていた。
 その明るさは尋常じゃなく、思わず尋ねた。

 なにか、いいことでもあったんか?
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by fastfoward.koga | 2008-03-21 22:02 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by cool-october2007 at 2008-03-24 18:25
車で移動することが多い僕にとって、新幹線に乗るのは
幼い子供と同じでドキドキします。
音楽も活字もなく、ただひたすらに車窓を眺めていると
新しい何かを拾えるような気がしますね。

まだ寒い季節ですから、どうぞお体をご自愛くださいませ。
Commented by fastfoward.koga at 2008-03-24 22:48
coolさん、こんばんは。
最近少し新鮮味を欠きだしましたが、新幹線はやっぱり乗ると他とは違うなにかを感じますね。
わたしは流れる景色を見て考えごとをするのがすきなので、電車はなくてはならないものです。
coolさんも、たまには顔の見えない誰かの運転に身を任せて、のんびり出かけて見て下さい。
おっしゃるとおり、「新しい何かを拾える」とわたしも思います。