言霊の幸わう国

ショカしょか初夏

 暑い1日だった。
 出かける前に気にしていた上着など、不要な1日だった。
 でも日焼け止めを塗っていないから脱ぐこともできず、我慢して会社まで着て行った。

 昼過ぎから怖ろしくフロアの室温が高くなり、誰かが室温計を確認したら30.5度だった。
 こんなんで仕事できるかーと、叫ぶ声が聞こえた。

 火照った体を引きずって、帰りの電車に乗った。
 外はすでにどっぷり日も暮れ、行きとは違い、上着は手に抱えたまま。
 電車の中で、ベスパに乗るときも上着は着ないと固く心に誓った。

 夜風に吹かれて走ると、熱は奪われていった。
 今はちょうどいい塩梅。

 春はあっという間に、車窓の景色のように後ろへと流れてゆく。
 もうどこかへ行ってしまうようだ。
 目の前には夏の入口。
 一瞬のうちに、初夏。
 なんだろ、その素早さがなんだか甘ずっぱい感じ。
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by fastfoward.koga | 2008-04-22 22:58 | 一日一言