言霊の幸わう国

夜風に吹かれて

 ベスパを走らせても、風が心地よい季節になった。
 気づくと手袋もウインドブレーカーもいらなくなり、スウェットの上着でも寒さは感じない。

 まだほんの少し熱の残る体を風に晒しながら、素手でギアチェンジをしていると、熱がすーっと奪われてゆく。
 早起きが続いていて少し眠いけれど、このままずっと走っていたくなった。

 夜風が、心地よい。
 ガソリンも満タンにしたことだし、ひゅんと、このままどこかへ行ってしまいたい。
 もうすっかり、そんなふうに思う季節になったのだ。

 葉桜も気づくとその姿を潜め、その青々しい葉の色には人を圧倒するようながあり、思わず見上げてしまう。
 朝の陽射しも、日に日に強さと眩しさを増してゆく。
 これまた、なんと力強いことか。

 あさってから、カレンダーは新しくなる。
 すきだけど苦手な春は、また今年も4月とともに終わるのだな。
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by fastfoward.koga | 2008-04-29 20:45 | 一日一言