言霊の幸わう国

音がする

 朝、台所で雨が降り出す音を、耳が捉えた。
 感覚が間違っていないかを確認するため、大きな窓のそばへ行き、白いカーテンを少しずらして空を見上げた。
 確かに、雨は降り始めていた。

 旅先で、川がそばにあると、よく雨が降っているのかと勘違いした。
 夜眠りながら、雨が降ってきたのかと、ふとんの中でとまどろんだ。
 朝起きて、障子やカーテンを開けて、晴れた空が見えるとがっかりするような、ほっとするような複雑なきもちになった。

 今は、大きな滝のそばにいるような音が外でしている。
 あまりのうるささにテレビの音が聞こえず、蒸し暑さよりはと窓を閉めた。
 こんな雨じゃ、外にいたらひとたまりもなくずぶ濡れになるだろう。
 
 今日はこの雨の音で、そばの川にいるカエルの合唱は聞こえない。
 実は子供のころからずっと聞いていた、子守唄みたいなカエルの泣き声。 
 
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by fastfoward.koga | 2008-06-20 21:10 | 一日一言 | Comments(4)
Commented by korotyan27 at 2008-06-22 00:26
うちの実家でもカエルの鳴き声聞こえていました。
暗い中聞こえる声になんだか安心するような気持ちだったんですよね。
人工的な物以外の音がすることって案外贅沢なことかもしれません。
Commented by cool-october2007 at 2008-06-22 05:59
そういう音といえば、宇治を訪ねた時の水音がとても快かった
記憶があります。僕の家ではアスファルトをたたく雨の音と、
山鳩の鳴き声がよく響いてきます。
Commented by fastfoward.koga at 2008-06-22 10:44
korotyanさん、おはようございます。
そうそう、おっしゃるとおり、人工的なもの以外の音を聞きながら眠るというのは、贅沢なのかもしれませんね。
が、しかし。
今はまだ小さなカエルの泣き声ですが、真夏になるとウシガエルの低い音が夜の住宅街に響きます(笑)。
あれは結構、パンチがあるのですよ。
Commented by fastfoward.koga at 2008-06-22 10:47
coolさん、おはようございます。
わたしの生まれ育った町に海がなく、山と川が近いせいか、旅先でも同じような景色はほっとします。

coolさんの耳にする山鳩の鳴き声とは、どんな声なのでしょうね。
気になります。