言霊の幸わう国

8月の巻

1  横山秀夫   顔 FACE 
2  横山秀夫   陰の季節  
3  横山秀夫   臨場 
4  木下半太   悪夢の観覧車  
5  長嶋有     パラレル    
6  林真理子   RURIKO 
7  西加奈子   窓の魚 
8  村上春樹   バースデイ・ストーリーズ ※
9  石持浅海   セリウンティウスの舟      
10 伊坂幸太郎  砂漠                
11 矢口敦子   償い                
12 森見登美彦  四畳半神話大系      
13 絲山秋子   イッツ・オンリー・トーク ※


 夏はなぜか、読書が進みます。
 わたしは読書の秋ならぬ、読書の夏のようです。
 旅から始まった8月を振り返ると、そういえばよく本を読んだなと思い出しました。

 数ヶ月ぶりに手にした、長嶋有。
 この人の作品は、定期的に読みたくなります。
 今「ジャージの二人」が映画化されて各地で上映されていますが、彼の書く男性主人公がわたしはすきです。
 でも現実にそばにいたとしても、恋愛関係にはなりたくないなと思います。
 優柔不断で、そのくせこだわりが強い。
 お腹の中でぐるぐるとものを考え、積み木のように思考を積み上げる。
 その手をひとつひとつ確実に動かして出来上がった答えなのに、でもそれを決断し行動するまでにまださらにきっかけを探すような男。
 人としてその様子は理解できるけれど、女から見る男してはなぁといったところでしょうか。

 でも、気になるのです。
 長嶋有の作品も、独立したものとして主人公も。
 どちらも評するなら、飄々、悠々、のほほん・・・。
 頭を悩ませるものの、適した言葉は見つからず。
 とりあえず、捉えどころがないのがそそられます。

「パラレル」は、主人公になにか劇的な出来事が起こるわけではなく、どちらかと言うと主人公の友人である「津田」のほうがドラマティックな人生を送っています。
 それを傍でまるで脇役のように見ている主人公という図が、読んでいるともぞもぞします。

 ぜひ、ご一読を。
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by fastfoward.koga | 2008-09-03 21:41 | 本の虫 | Comments(2)
Commented by non2t at 2008-09-10 08:13
はじめまして
naminichidoriさんのところで拝見してこちらに参りました
私も、新米主婦生活とは別で書評ブログをやっていまして
気になるものと、私も読んだよ!ってものがほどよく混ざったリストに
反応してしまいました。
ジャージの二人よりパラレルのほうが私はなんとなく好きだったんですよね。どちらも好きです。
そして西加奈子さんの新境地の「窓の魚」もなかなかでした。
また遊びにきます。
Commented by fastfoward.koga at 2008-09-10 23:05
non2tさん、こんばんは。はじめまして。
わたしは書評なんて大それたものではないのですが、読んだものをどこかに残しておきたいという思いと、本を読む人がひとりでも増えてくれたらなという思いで、ちまちまと書いております。
本読み仲間が増えたようで、うれしいです。
またのお越しをお待ちしております。