言霊の幸わう国

あ、うん

 おとといの中秋の名月。
 前日の天気予報を見て、見られないだろうと思っていた。
 が、23時を過ぎてもしやとカーテンを引いて空高く見上げると。
 
 見えた。

 あっと携帯を手にしたけれど、時間を考えてやめた。
 一瞬にして湧いた思いを、伝えきれる自信がなかった。

 今日、ベスパに乗りながらスガシカオの「黄金の月」をふと口ずさんだ。

 「ぼくの情熱はいまや 流したはずの涙より
 冷たくなってしまった」


 「大事な言葉を 何度も言おうとして
 すいこむ息は ムネの途中でつかえた」


 言いよどんだ言葉があるなとあることを自覚すると、その言葉が砂の山になって見えた。
 きっとこれからもその山は上へ上へと高さを増すだろう。
 でもいつかそれを自分で踏み潰すか、突き倒すか、はたまたどこ吹く風に吹かれて風紋にでもなるか。

 タイミングを逃すことだけで言葉を飲み込むのは、もったいない。
 でも飲み込むのは、ほとんどそればっかり。
 呼吸を合わせるようになれたら。
 よいのでは?
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by fastfoward.koga | 2008-09-16 22:47 | 一日一言