言霊の幸わう国

交際歴18年

 先日休みを使って、重い腰をやっと上げ本棚の整理をした。
 苦し紛れに本棚のさらに上に小さな本棚を載せ、奥へ奥へと押し込んで、もう10年近く手にしていない本の背表紙を久々に見た。
 チョイスしたことが恥ずかしいようなものや、今ならもっと違う解釈で楽しめるかもと思えるものや、存在すら忘れていたもの、もう処分してもいいかなと思うものなど、抱く思いは様々あれど、どの本ともひっそりと再会を楽しんだ。

 わたしが本を読むようになったのは高校生のころで、本を買うと言うとお小遣いとは別に本代をくれるハハに毎回お願いしながら買っていた。
 そう言えば、そのころから借りて読むよりは、欲しいものは買う主義だった。

 定期的に本屋には足を運ぶので、だいたいすぐに新刊は目に付く。
 あとは陳列の仕方も本屋それぞれの個性なので、店員さんの紹介文や新聞の書評が一緒に並べたりされているのや、平積みにおぉっと思うセンスを感じたりしながら、ハードカバー、文庫、時には雑誌の棚を巡回する。
 好みを言うならやっぱり蔵書の数の多い大きな本屋がいいけれど、大きくても居心地の悪い本屋はあるもで、こんなに広いのになんでスカスカ(いろんな意味で)なんだろうな、と思う本屋だってある。

 わたしが1番気に入っているのは淀屋橋駅のブックファーストで、朝早くから夜遅くまで開いている時点で期待に応えてくれ、なおかつ狭いながらも品揃えがよく、特にハードカバーの棚ではよくやられている。
 吉田篤弘や堀江敏幸のハードカバーなんて、ない店には本当にないのに、あそこにはちゃんといくつか置いてある。とても、ありがたい。
 陳列の仕方もうまいし、入りやすいし、昨年職場が引越しするまでは週3以上で店内に足を踏み入れていた。
 今は毎日通勤で利用する駅ではなくなったけれど、ときどき行くとやっぱりいいなと思う。
 ただ新刊を紹介するのに書評をくっつけていて、ネタばらし的なことをするのがたまにキズだけれど。

 振り返れば、本との付き合いも長くなってきた。
 今回本棚の整理をして意外だったのは、久々に再会した本でも手にしたときにことを忘れずにいたことだ。
 どこの本屋で買ったとか、どういうきもちのときに手にしたとか、それぞれに思いがこもっていた。
 同じようにもう行かない大学の駅前とか構内の本屋とか、以前の職場の近くの本屋とか、そういう場所も思い出して懐かしさ覚えた。

 懐かしいタイトルや装丁を目にしたら、読み返したくなるものがほんとうにたくさんあった。
 新しい本が気になりつつも、しばらくは片っ端から手持ちの本を読み返そうと思っている。

 まずは、こんなに大人になりました、と表紙を開いてご挨拶。
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by fastfoward.koga | 2008-09-26 11:52 | 一日一言