言霊の幸わう国

怖いこと

 バスは出たばかりだった。
 細かい雨の降る中、次のバスを待ちきれずに暗い道をうちまで歩いた。
 今日も寒い1日だったけれど、ひたすら、黙々と足を動かし、家路を急いだ。
 うちに辿り着くまでに、カバンや上着には細かい水滴がついていた。
 それを拭っていたら、ふと急に自分を見失いそうになった。
 部屋の電気を付けた途端に暗闇が隠れたように、ざーっと引いてゆくものに連れ去られる感じがした。

 足元を掬われる。
 小波のように起こった恐怖心。
 これだから、肌寒い日は嫌なのだ。

 でも押しやられたり、しない。
 襲ってくる恐怖心は、単に疑心暗鬼になっているだけ。
 いつでも疑うきもちは胸の中で不安という名の種となり、ひとりで答えを出そうとそれに水をやって、結局嫌だ嫌だと言いながら自分が手をかけて成長させているのだ。

 信念あるのみ。
 信じたいものを信じるしかない。

 と、書いておかないと怖い。 
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by fastfoward.koga | 2008-09-29 22:48 | 一日一言