言霊の幸わう国

青白い炎

 怒りというのは、ほんとうはこういうものなんだなと思った。

 上司を前にし、決して声を荒げることなく言いたいことを言い、でも口にまだしていない脳の中で言語変換している言葉を認知したところで、複雑な自分の思いを自分でドンと引き受けたそのとき。
 怒りが沸点に達した。
 感情がお腹からこみ上げてきた。
 そこでわたしは黙った。
 間など怖くない。
 それより口を開いて、取り返しのつかない刃物のような言葉を吐き出さないようにするほうがよっぽど賢いと判断した。

 青白い炎のほうが赤のそれよりも熱いのと同じ。
 静かな怒りは、真の怒りだ。
 
 しばらく燻る。
 燻るぞー。
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by fastfoward.koga | 2008-10-21 22:20 | 一日一言