言霊の幸わう国

腑抜け

 昨日、数ヶ月遅れのバースデイカードと1通のハガキをもらった。
 どちらも手書きで、短い文章の中に込められた思いを確かに感じとった。

 日ごろから、お礼と謝罪をするべきところでは出し惜しみしないように気をつけている。
 ありがとう、ごめんなさい、すみません。
 1日にいったいどれくらいの回数言っているだろう。

 でもふと、もらったばかりの直筆の文字を思い浮かべて、自分の心がけていることはおかしくないかと自問した。
 
 言うだけで、義理を果たしたと思っていたところはないか。
 言うことで、自分が気分よくなっていただけではないか。
 
 その問いにわたしは、おっしゃる通り、器だけ整えて中身のない言葉をたくさん発していただけのように思うと自答した。

 ありがとうとか、おめでとうとか、がんばってるとか、そんな温かい言葉を掛けてもらえるようなことなどなにもできていない。
 常々言葉を軽々しく扱わないようにと言いながら、やっていたのはその程度のこと。
 自分がいかに奢り高ぶっていたかと振り返ると、情けなくなった。

 言葉と真摯な思いで向き合います。だからどうか見捨てないで。
 と、誰に問いかけているのかもわからぬまま、今こどものようにベソをかいている。
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by fastfoward.koga | 2008-10-23 22:28 | 一日一言