言霊の幸わう国

カテゴリ:一日一言( 1357 )

ひとりと孤独

 元旦から2日にかけての深夜、実家の部屋で古い写真を見ていた。
 お風呂上りですぐ寝るつもりが、なにげなく目についたアルバムの1冊を抜き出したが最後。
 そこから時間を追ったりさかのぼったり、しまいにはまだアルバムに収めていない写真の束も見ないと気がすまなくなり、すべて見終わったときには体からはすっかり温かさが抜けてしまっていた。

 写真は2000年あたりから2009年ごろまでで、途中までは無印良品のそっけないポリプロピレンのアルバムに収めてある。
 ともだちの誕生会、職場、恒例だったのお盆のキャンプで写したものもあったけれど、ほとんどが旅先の写真だった。

 急かされるように、ページをめくった。
 景色も多いけれど、目に留まるのは人が写っているものだった。

 何年にどこに行ったか、もうすぐに答えることはできない。
 アルバムの背表紙書いた年月も、いくつのときに何をしていたかすぐに思い出せないから、確かめてみてもあまり意味がない。
 でも、誰とどこへ行ったかは忘れたりはしない。
 写真を見ていると、小さな出来事がくるくるっと脳の中で風を起こすように思い出された。

 ひとり旅をするようになってから、旅はずっとひとりでしているような気になっていた。
 でも意外に、と思うくらい、たくさんの人とわたしは旅をしていた。
 旅をするわたしの周りには、たくさん人がいた。

 先月、久しぶりにひとり旅に出かけた。
 その旅はほんとうに楽しくて楽しくて仕方なくて、帰ってきてからあちこちでそう話すと、ひとりでなんでもできるような顔をすることに、たくさんの人から笑って心配され、最後にやんわり諌められた。
 みんなのそんな思いはうれしかったけれど、それでも、やっぱりひとり旅はやめられないなあなんて思っていた。

 でも、と元旦の夜、古いアルバムをめくり終えてはたと気づいた。
 12月、たくさんの人から最大の賛辞をもらったのに、自分はどこかでひとりだと感じていたんじゃないかと。
 そして長いこと、いろんな人とたくさんの場所に訪れ、たくさんの景色ときもちを共有していたのに、ずっとひとりで旅をしてきたような、生きてきたかのような気になっていた。

 あぁ、ほんとうにごめんなさい。

 わたしはひとりで時間を過ごすということと、孤独であることをはき違えていた。
 
 きっと、いや、だからか、いつまでも肝心なときに寂しいと言えなかったり、人を頼ったり、甘えたりすることにためらってしまうのかな。
 そう考え出したら自問自答ブラザーズのジモンとジトウが現れて、いつもの迷路に迷いこんでしまうのだけれど、これはきちんと乗り越えないといけない気がする。
 新年早々、大きな命題がやってきた。
[PR]
by fastfoward.koga | 2015-01-04 22:03 | 一日一言

ノックノックノック!

さっき、近所の神社に初詣に行ってきた。
お詣りをして、おみくじをひいたら中吉だった。
中吉と認識したあと、自分が大吉が出てほしいと期待していなかったことに気がついた。

今のわたしは自分以外の人やものから、背中を押してもらわなくても平気みたいだ。
あれがほしい、これがほしいと心の中でだだをこねたりもしていない。
ないものねだりの針も、いい加減振り切ったかな。

なんにもないのが、心地よい。
そのなんにもない状態で、わたしは次なにに反応するんだろう。
胸に響くものは、果たして!
[PR]
by fastfoward.koga | 2015-01-02 15:39 | 一日一言

真っ白なきもち

 いろんなこと、ではすまないようなたくさんのことがあった2014年が終わり、新しい年がやってきてくれた。
  数年間分の通知表が届いたような12月だったけれど、時計の針が1秒進むだけでこうやってきもちを新たにできるのは、ほんとうにありがたい。

 元旦の京都は、昼過ぎから雪が降りはじめた。
 雪は降ってもなかなか積もらない実家でも、あれよあれよと屋根が白くなり、今も雪はしんしんと降りつづいている。

 今年の目標は。
1.(なんでもいいから)すきなものを増やす
2.もっとていねいに本を読み、ていねいに伝えることをやってみる
3.なりたい自分をいつもイメージして、周囲を気にしたりせず、変化を怖がらない
4.臆せず、卑屈にならず、素直に仕事する

 様々な音が雪に吸い込まれ、静かな元旦になった。
 足跡のない雪に覆われた道は、自分になにができるのか、わくわくさせてくれる。

c0047602_2158103.jpg
[PR]
by fastfoward.koga | 2015-01-01 17:43 | 一日一言

最大の賛辞

 今年1年を漢字で表すなら、「律」という文字が思い浮かぶ。
 あまり幅のない道から落っこちないように、自分をコントロールしつづけた1年だった。

 恋も仕事も、失敗したくなかった。
 でも今振り返ると、なにを失敗だと考えていたのか、自分でもよくわかっていない。
 小さなミスも犯したくはないのが正直な思いではあるけれど、生きていてそれは無理な話だとわかっているから、どの程度なら許せるのか、そのことよく考えていた。
 周囲からではなく、自分が自分を許せるか。
 そればかり考えていたのが、今年1年なのかもしれない

 後悔だらけだったわけじゃない。
 ただ、 後悔しないように反省ばかりしていた。
 道を間違えてないか、踏み外さないか。
 そうやって、自分を律し続けた。

 今年はまわりから、特にたくさん声をかけてもらった年だった。
 恋において、勇気のカードを握りしめるだけで終わりそうなときは、自分から欲して友人に言葉をもらおうとしたこともあった。
 いろんな場面でもらったどの言葉も、胸に沁み、涙をごまかしこらえたり、ひとりスマホ片手に嗚咽したりもした。
 でも、ずっと、どこかでまだまだ心の奥底にまで響く言葉があるような気がしていた。

 恋に破れ、それと時を同じくして関わった心身ともに過酷な業務のあと、「よくがんばったね」と言われた。
 その言葉どおりでなくとも、冬に入り、それと同じ意味の言葉はたくさんもらった。
 それが、わたしにとって今年最大の賛辞だったなと、今思うことができる。

 正直、欲深いわたしは、別のものを欲していた。
 でも、望んだからといって、それが必ず手に入るわけじゃない。

 ときどきすきだった人のことを思い出したり、来年の仕事のことを考えたりしたとき、寂しくなったり、不安なきもちに襲われる。
 でも、「よくがんばったね」は、そういう心細さをふっと吹き飛ばしてくれるだけの力強さがある。
 年の瀬になり、その言葉の重みを噛みしめている。
 来年は、律することで自分に執着しないように、明るく前を向いてがんばっていきたい。


 10年目という節目でありながら、更新頻度をさらに下げてしまいましたが、飽くことなく覗きに来てくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
 来年は、特に1月は、10年という時間をしっかり埋められるように、この場所と向きあっていくつもりです。
 また来年も、よろしくお願いします。
 どうぞ、よいお年をお迎えください。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-12-31 17:13 | 一日一言

41

 失恋した。
 すきな人には彼女がいると秋口に知って、そこからは長くなった片思いにどう決着をつけるかを考えながら冬を迎えた。
 このままそっと恋を終わらせるか、きもちを伝えて終わらせるか、うろうろと考えて最終的には後者を選択した。
 と言っても、会って伝えることは叶わず、静かに恋は終了。

 でも、やるだけのことはやった。
 悲しくないことはないし、涙もほろほろ流したけれど、しゃあない、と思っている。
 今までのように最後に自爆して相手を責めたり、心の中で罵ったりもせず、素直なきもちを伝え続けたので、よしとしたい。
 片思いしている間、安易に謝って卑屈にならないようにできたのも、よし。
 もう少しわかりやすくきもちを表現できたら、それができるだけの自信を持てていたら、と思わないでもないけれど、しばらく恋を休んでいたのだ。いたしかたない。次に繋がれば、よしとしよう。


 たくさんの人に見守っていただきました。
 ほんとうにありがとうございました。

 また、わたしは懲りずに恋をします。
 次にすきになる人が、すきだった人以上の人だと思うと、今わくわくしています。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-12-21 21:34 | 一日一言

全力疾走

 できていないことはわかっているとアピールする前に。
 できていないことができる自分になる。
 落ち込んでいる暇はない。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-11-30 21:52 | 一日一言

延長戦

 最終回だと認識してからが、長い。
 タイブレーク方式とかサドンデス方式になる前に決着をつけたい。
 でも、終わらせることが目的ではないので、そこははき違えないように。
 と、肝に銘じてしばし静観。
 そのあとのことはそのとき考えよう。

 ようやく、しゃあない、と思えるようになった。
 しゃあない、しゃあない。
 呪文のようにくり返しながら、延長戦まっただ中。 
 
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-11-15 21:08 | 一日一言

ヒサシブリジャーニー

 航空チケットの予約をとるために、最後のボタンをぽちっと押すのに勇気がいった。
 ああもう、旅慣れた、なんて言えない。

 決して奢らず、でも大胆なきもちで旅してこよう。
 まずはじっくり下調べ。
 そしてじわじわ旅する自分を思い出そう。

 旅する自分は、いつだってタフ。
 どんなハプニングにも動じない。
 そんな自分を、再び取り戻す。

 小さくなるなよ、わたし。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-11-10 22:24 | 一日一言

埋めるのが穴か、埋められないのが穴か

 執着を手放すって、ほんとうに難しい。
 心のどこかで、これだけ思ってきたのだからというきもちがどうしても消えない。
 その思いが、いつでも手放す邪魔をする。

 今まで、時間の流れの中で自分がやってきたことは積み重なってゆくものだと思っていた。
 だから、それは捉えかた次第でという前提条件はあるものの、自分の血となり肉となるのだと信じていた。
 でも、その積み重ねるという連鎖が、今つらい。
 執着が手放せないのは、その連鎖から抜けられないからなのだろう。

 連鎖を断ち切ることは、それまでやってきたことを否定するような気がしてしまう。
 それは結局のところ自分に自信がないからなのだけれど、自信というレベルまでのものを持てないとしても、大丈夫だという確信か、とりあえずこのままでいいよという自分への労りくらいはあってほしい。
 でも考え続けると、どれもこれもやってきたなにかがあるから思えることなんじゃないの、と自問自答のループにはまる。

 負のループにはまってから、どれくらい経つだろう。
 時折、ひょっこり抜け出せそうなわき道が目に入るのだけれど、気づくと見慣れた道に戻っている。
 じっとしてても仕方ないと、人と会う時間を意識的に作ってみたりもしたけれど、どこかぽっかり穴が開いた感じは消えてなくならなかった。

 その穴は、執着していたら埋まるのか。
 埋まるわけがない。
 たまにふたをして開いてないようなふりはできても、隙間なく埋められる方法はひとつしかない。
 たくさんあるような気がしていたけれど、実はひとつだけなのだ。

 その穴は埋めることができない可能性もある。
 でも、それはもう仕方ない。
 連鎖の中の自分じゃなく、わき道の入口を認めた自分がそう思う。
 それまでの時間に起きたことは記憶の抽斗にいったんしまって、対峙したそのときに思いを口にして。
 それでダメなら仕方ない。

 どんなに乞い願っても、叶わないことはある。
 そのときは、穴は穴のまま、進むしかない。
 それは証で、いつかなにかの目印になるだろうから。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-11-02 23:21 | 一日一言

香るブランコ

 毎朝、毎晩、目を瞑る。
 瞑ったあとに、香りを振る。
 変わろうとするときにはグリーンのボトル、現状維持したいと思っているときにはピンクのボトル。
 その選択した香りを纏い、その日1日は一時選択したその決断を反芻する。
 変わろうとしていいのか、現状維持のままでいいのか。
 自然の流れの中で、答えが出るのを待っている。

 いつ決められるだろう。
 あせらない、あせらない。
 揺れるきもちに揺さぶりをかけて、怖いと思った瞬間どっちを取るか。
 なんて極端に走るのは悪い癖。
 できるだけ心穏やかにその日に向かおう。
[PR]
by fastfoward.koga | 2014-10-28 22:34 | 一日一言