言霊の幸わう国

カテゴリ:往復書簡( 94 )

感覚記憶

  『NO RECORD』
 人間の記憶にはいろんな種類がある。その中のひとつに感覚記憶という、その名のとおり五感の記憶がある。
 この間心理学のテキストを読んでいたら、その感覚記憶の質や鮮明度をみてみようというページがあった。電車の中でひとつずつの項目をぼんやり思い出していゆくと、わたしは視覚よりも聴覚よりも、匂いの記憶が一番鮮明なような気がした。
 石鹸、箪笥、乳児、焼魚、草、タバコ。そこに載っていた匂いは、鼻のずっとずっと奥の方で粒がぱちんと弾けたみたいによみがえらせることができた。
 (中略)
 実際のところ感覚記憶は1秒後でも著しい忘却を伴うものだと言われている。でも、無意識にでも忘れたくないなと思った匂いはちゃんと望んだときに思い出せる。そして思い出すだけでひゅーっとその匂いを感じた瞬間に引き戻したりする。見たり聞いたり、残しておけるものじゃない分、それは本当にせつない。だから、余計に忘れないようにがんばってしまう。


 これは、仕事を始めたころ、書いたものだ。
 少し前に読み返し、恥ずかしながら涙が出そうになった。
 書いたときのことを忘れてたな~という思いと、なんてことを感じていたんだという思いで胸がいっぱいになった。

 最近、シャンプーを変えた。いただきものでもったいないからと、2年くらいずっと使っていたシャンプーから変えたのだけれど、変えて匂いをかぐまで、半分くらい忘れていた。
 それは、思い出の残る匂いだったのだ。
 いつも忘れないようにとそのシャンプーを使って、思い出したくもないと使わなくなって、今はさすがにそのときの生々しい感情に振り回されたりしなくなった。なつかしいと思えるようになった。
 そう、「感覚記憶」というものはこういうものだった!

 人にはいろんな「感覚記憶」がある。嗅覚だけでなく、皮膚感覚や味、聴覚的記憶など。
 五感をフルに活動させて、ぜひ思い出してみてください。
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by fastfoward.koga | 2005-02-13 22:41 | 往復書簡

ミュージックライフ

 ここ数年、あまり音楽を聴かなくなっていた。
 年間に数十枚のCDを買って、何十回もライブに行っていたとは思えない生活。
 20代の前半は、音楽→読書→テレビ→ゲームのローテーションで、たいがい何ヶ月かすると興味が移っていたのに、最近はもっぱらテレビと読書の日々。
 特にテレビは部屋に帰ったらスイッチを入れ、寝るまでつけっぱなし。思わぬネタがあったりするからいいかと思っていたこともあったけど、テレビに依存している自分に見てみぬフリができなくなってきた。

 見るのは、主にはニュースと情報系番組。深夜は嫌いなタレントが出ていなければ、バラエティも見るし、ドラマもなんとなくストーリーは追うけれど、右から左へ流れていく感じ。
 でも、テレビをつけずにはいられない。
 なんでだろ??

 答えはまだわからない。けれど、ものを書くときにはテレビは不向き。
 昔からだけど、テレビがついていると文章は書けない。

 ここで、スイッチオフ。
 パソコンのディスプレイを見て、キーボードを叩いているとまとわりついていたガヤガヤしたものが消えてなくなった。
 そして、CDプレイヤーのスイッチをオンにする。心なしか、肩の力が抜ける感じがした。

 しばらく音楽生活をしてみようと思う。
 長い間聴かなかったCDをひっぱりだしたり、あたらしい世界にも飛び込んでみよう!

 みなさんは今、どんな音楽を聴いていますか?
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by fastfoward.koga | 2005-02-11 00:10 | 往復書簡

永遠に世界から離れるときに持っていく八つ

 ジェイムズ・ホーズというイギリス人の作家が書いた「ベンツに乗って強盗に行こう」という小説にこんな件がある。
「きみはひとりで永遠に世界から離れようとしている。なにを持っていくか八つを決めなければならない」と。

 前は、よく、こんなゲームやクイズのようなことに頭を使っていた。
 ここ数年の間に思い出さないこともなかったけれど、真剣に考えることはなかった。
 いい機会だ、今日は考えてみよう。

 で、選んだのはこの八つ。

 1. 永遠につづく小説
 2. パソコン
 3. 仕事道具一式
 4. レターセット
 5. 少し離れて見える海か川
 6. 常に新刊が補充されていく本屋
 7. 時間が過ぎるのが気にならない時計
 8. さみしいと誰かを求めるきもち

 小説の中では、八つを四つにし、四つを二つにし、そして最後はひとつに・・・とお話しは進んでいく。
 同じように、八つ、四つと考えていくと、なぜか八つだと言われて選ぶものと、四つと言われて選ぶものは違っている(わたしは、四つなら仕事道具は持っていかない。それどころか、八つに入っていないものを持っていくだろう)。

 ちなみに、わたしは考えるときは目を閉じて考える。でないと、目に映る単純な物欲で自分の奥底が見えないので。
 みなさんも、静かなシンとした冬の夜、考えてみてはいかが?
 発見があったら、ぜひコメントを。
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by fastfoward.koga | 2005-02-09 22:49 | 往復書簡

お返事ください

 ブログを立ち上げて、数日が経ちました。
 覗いてくれたみなさま、ありがとうございます。
 メールの方へ感想をくれた方も、率直なご意見、感謝感謝です。

 このブログは、わたしの言葉を伝えるとともに、読んだみなさまが感じた何かを返してもらう場にしたいと思います。そこから、わたしはまたあたらしい言葉を生んでいきます。

 特に、「往復書簡」では、読んでいただけるみなさんに、いろんな問いかけをしていきたいと思っています(他のコーナーでもコメントしてくださいね)。 
 コメントをいただくには、このexciteでIDを取得して頂かないといけませんが、ぜひぜひよろしくお願いします。
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by fastfoward.koga | 2005-02-07 00:17 | 往復書簡