言霊の幸わう国

<   2005年 05月 ( 30 )   > この月の画像一覧

忘れない 忘れたい 忘れられない

 ときどき、記憶力がいいねと人に言われる。
 自分ではそうでもないと思うけれど、あのときあんなことがあって、あそこに行ったときはこんなだった、なんて話は確かによくするかもしれない。
 でもそれも、自分の心になにかひっかかったことだけなんだけど。

 10代の終わりか、20代の初めか、わたしは覚えておこうとすることをやめた。
 それまではいろんなことをきっちりしっかり記憶という名の引き出しにしまっていたけれど、なんとなく予感がした。もう、これ以上は入りきれないだろうなと。
 だったら、今引き出しに入っている「もういいや」と思う記憶を、意識的に消してしまおうと考えたのだ。

 そんなことうまくいくのかと思う人もいるかもしれない。
 でも、できた。
 学生時代の友人と会って、あのときは~なんて話になったときに今は忘れてしまったことでも、あのとき、記憶消去のスイッチを押すまではちゃんと覚えていたことを覚えているから。

 吉本ばななの「らせん」というお話の中に、こんな一節がある。

  「もしかしていろんなことを忘れちゃって、その忘れたことは自分に必要ないこ
  となんだって。面白いでしょう?」
  「面白くないよ。その必要かどうかってのは誰が決めるのさ。」

  「全部忘れてしまうなんていいわけないだろう?」
  「忘れちゃいけないの?嫌なことも?」
  「自分で決めていくんだよ、それ。」

  「あなたのことをみんな忘れてしまいたいと思っている自分を忘れたい。」


 全部覚えていようとしていたわたしは、毎日が後ろ向きだった。そのときそのときが楽しくないから、楽しかったときのことを思い出して毎日をやり過ごしていた。
 まるでもう楽しいことやうれしいことがこれからないかのように。
 そんなふうにいい思い出はひとつも残さず抱えようとしていた自分が、急に怖くなった。

 忘れた記憶をもったいないなと思うこともある。でも、忘れたのは自分の意志だ。
 後悔はない。

 みなさんにはどんな忘れた思い出があるのかな?
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-31 23:38 | 往復書簡 | Comments(4)

おいかけっこ

 最初にことわっておこう。決して、自慢ではない。

 わたしはいつも、実年齢よりも若く見られる。
 たいてい3、4歳は下の歳だと思った、もしくは思っていたと言われる。
 毎年大晦日の日のカウントダウンパーティで会う男の子は、2005年になったあと、わたしをさして27くらいじゃなかったですか、と言った。それじゃあ、どんどんキミとの年齢差が縮まるって。
 今日も、偶然乗換駅で会った会社の人に、こう言われた。
「大学生かと思ってたから、声かけられるまで××さん(わたしの名前)だと思わへんかったわ~」と。
 それは言い過ぎ。

 そんなわたしだけれど、小いさいころは今とは逆でいつも実年齢よりも上に見られていた。
 小学生のときは中学生に、中学生のときは高校生に。一番ひどかったのは、中学卒業前に、短大生に間違えられたことがある。
 それが大学に入り、気がつくと若く見られるようになっていた。
 仕事を始めたころは2歳ほどだった差が、だんだん開いて一時期は4、5歳差になったりもした。

 いったいいつが、わたしの実年齢と見た目年齢が一致していたのか。
 それは、きっと大学の4年間。
 大学を境に、わたしの実年齢は見た目年齢を追い越していったのだ。
 しかし。
 もう、見た目は実年齢を追い越すことはないんだろうか・・・、という不安がよぎる。
 そんなデットヒートは、くりひろげたくないものだ。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-31 21:03 | 一日一言 | Comments(2)

ジェットコースター降下直前

 はまってしまうかもしれない。
 それはなにかというと、先日書いたSINGER SONGERに参加しているくるりの岸田繁、その人だ。

 わたしはメガネをかけている男の人が結構すきなんだけれど、彼はメガネをかけている上に、ギターまで弾いてしまう。
 またその指が、よい。
 すばらしい。ストライクゾーン、ばっちり。

 今の気分を言葉にすると、「ジェットコースターの降下直前のきもち」。
 かなり勢いついている感じがする。
 じっとしていても、きもちが全力疾走している。

 ここ数年、「人」にはまることがなかったので、そんな自分にかなりわくわくしている。


  「飲み物全部飲みきれず 渇いた気持ちに割り合わず」
                                くるり 『Race』

 かなり、いいかも。すんごくいいかも。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-30 23:54 | 一日一言 | Comments(4)

ゆめ

 去年の秋頃、実は真剣に一人暮らしをしようかと考えていた。
 結局はやめてしまったのだけれど、理由はあまりにもつまらないのでここに書くのは控えようと思う。
 一人暮らしを思案していたときは、ネットや不動産屋の前で部屋の間取りを結構たくさん見ていたが、わたしにはどうしても譲れないこだわりがあった。
 それはなにかというと、壁一面に背の高い本棚を置いて、今本棚からあふれかえっている本をきれいに並べることだ。
 こだわりというよりは、夢に近いだろうか。前からずっと、作家のような本に囲まれた書斎部屋がほしいと思っていたのだ。

 わたしは、大学の図書館がだいすきだった。
 ひんやりしていて静かで、本独特の匂いがして、時間をつぶすならいつも食堂ではなく図書館へ行った。
 卒論を書いているときは特に通ったし、(勝手にだけれど)指定席も決めていた。
 本屋さんもそうだけれど、大量の本に囲まれているとわたしは幸せなきもちになれるのだ。

 だから、そういう状況をうちの中にも作りたかった。
 今のところその夢が実現する予定はない。でも、いつかはと考えている。
 そんなプライベート図書館ができたら、本、借りに来てね。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-30 01:22 | 一日一言 | Comments(4)

脳力アップ!

 痩せたいというのは、(特に)女性の永遠のテーマだ。
 そんなよくある話題をY嬢としていたとき、少年隊のヒガシが「セリフを覚えたり、頭を使っているときほど体脂肪が減る」と言っていたという話を聞いた。
 ほんまかいなと思ったけれど、脳が司るものの質や量を考えたら、それもありうるかもと思い直した。
 そこで、少し前に読んだ雑誌で「脳力アップ」について書かれていた記事を思い出した。
 そこには脳は使えば使うほどよくなるので、脳の機能を効率よく高めるためのトレーニングをしてみようといろんな方法が掲載されていた。
 例えば・・・。

・利き手でない方の手で携帯メールを打つ
・帰宅するときのルートを変えてみる
・食事のメニューを1秒以内に決める
・鼻をつまんでコーヒーを飲む
・苦手な人とご飯を食べてみる
・ポケットの中の10円玉と100円玉を感触だけで分ける

 どれも脳の普段使わない部分を動かそうとするものだ。
 いかに脳を活性化させるかがポイントなので、少しストレスを感じることは緊張感につながるので脳へはいい影響を与えるらしい。

 なるほどと感心した。
 この記事を読んでから、急いでいないとき携帯のメールは左手で打つようになった。
 初めはイイッ~! となるけれど、できなかったことができるようになるとすんなりストレスは解消される。
 新鮮なものを自分に取り入れるためには、そのくらいのリスクは不可欠なのだ!

 脳細胞は再生しないというのが今までの常識だったけれど、最近の研究で脳内の一部では新しい細胞が作られることが判明したということ。
 頭がシャキッと動く日は体も軽い。そんな若々しい脳を作るために、みなさんも脳力アップのトレーニングをしてみましょ。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-29 00:21 | 一日一言 | Comments(0)

未知との遭遇

 見た瞬間は、なんだろうと思った。
 少し考えてもどこかで花火でも上げているのか、くらいにしか思わなかった。
 うちに帰るまでに忘れてしまっていたし。

 それが、朝起きて新聞を見てビックリ!
 わたしが昨日の夜見たものは、「火の玉」だったのだ!
 朝日新聞によると、午後9時前に関東から中国地方の広い範囲で見えた明るい火の玉は、特に明るい流星「火球」だろうということ。
 
 それは赤い光と青い光がシュッと弧を描くように、黒い空に消えていった。
 ほんとうに一瞬で、ロケット花火にしか見えなかった。
 わたしは超常現象を心底信じているわけではないので、ああいうのを見てUFOだ! なんて言う人がいるんだろうな、と思っただけだった。
 だから、天文台や気象台に火の玉を見た人から多数の問い合わせがあったと新聞に書かれていたのを読んで、そういう人もいるんだなと思った。

 思いもよらぬものを見たとき、わたしは自分の引き出しには当てはまるものがないので似たものにすりかえをしてしまう。
 でも、見たことも聞いたこともない得体もしれないものに遭遇したとしても、そのまんまを受け入れることも大切なのかもしれない。
 火の玉に、教えられたな。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-27 23:04 | 一日一言 | Comments(0)

見上げれば

c0047602_23545920.jpg
 今日は昨日にひきつづき晴天。
 ・・・だったのだろう。
 朝イチで出勤だったので、6時半前にはうちを出た。確かにそのときの空は、雲もなかったはず。
 でも7時過ぎに会社に入ってから、一度も青い空は見なかった。
 20時まで仕事をしたので、帰りはもちろん真っ暗。どっぷり日も暮れていた。

 うちの会社は、窓があまりない。
 仕事柄、窓があってもブラインドを常におろしているので、外が晴れているのか雨が降っているのかもよくわからない。
 仕方がないけれど、もったいない、とよく思う。

 学生のころ、洗濯を干していたハハにいってきますを言おうとベランダに近づくと、ハハはこう言った。
「見てみ。すごい雲やで。空なんてあんまり見上げへんやろ」と。
 ハハの指差す先には、きれいに描かれたうろこ雲があった。
 でも珍しくはなかった。
 そのときハハには大きく否定はしなかったけれど、実はわたしはよく空を見上げていた。

 つらくなったり、行き詰まったりすると、いつも自然に視線が空に向かった。
 きっと方向性が定まらなかったり、向かう先に壁があったりするイメージを打破するために、限りなくつづいていく空を見ていたのだ。
 駅のホームで、横断歩道の待ち時間に、窓際の席で、見上げてはため息とも深呼吸ともつかない息を吐いていた。
 今でもそのくせは変わらない。ふと空を見上げて、初めて煮詰まっている自分に気づくこともある。

 今日、みなさんは空を見上げたかな?
 見てなければ、明日はぜひ。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-26 23:57 | 往復書簡 | Comments(4)

復活

 昨日ご紹介したSINGER SONGERの話。
 caosoiさんのコメントどおり、あのcoccoが歌っている。

 久々にエンドレスリピートで聴いた。
 聴いた瞬間、ぞくぞくした。聴けば聴くほどわくわくした。
 これはまいった。これははまった。

 2002年の夏、RUSHBALLの会場で突如coccoが現れたとき、驚いて体が動かなかった。
 その歌声に放心したけれど、また歌ってくれてよかった。
 アルバムが楽しみだ!
 
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-26 22:29 | 一日一言 | Comments(0)

初花凛々

 今日、見上げた空は、肩の力がほ~っと抜けるように青く透きとおっていた。
 そんな空の下にいることを、幸せだなと思う。

 最近は不精をして車ででかけてばかりいたので、少しだけ反省して近所の買い物は原付に乗っていった。
 Tシャツの上にはおったカーデガンを、マントのようになびかせておでこ全開で走った。
 髪を切ったばっかりでスースーするうなじに、陽射しがチクチクした。
 もう少し陽射しの下にいたら焼けるな~と思いつつも、自分が光合成しているような気がしたのは、いい感じだ。
 初夏に似合うのは、空に向かってう~んと伸びをするしぐさだとわたしは思う。
 今日はそれを越えて、軽く叫びたくなる気分だけど。

 四季それぞれにいいところはいっぱいある。
 寒いのも暑いのも度が過ぎるとまいってしまうけれど、寒いのも暑いのもないとさみしい。
 だから、どの季節がすき? と聞かれるとわたしはとっても困る。
 当たり前のように季節が移りゆく街に住んでいるのだから、それをちゃんと感じねば。
 感じることができれば、また次のわくわくが一緒にやってくるから。

 そんなわくわくとともに久々にCDショップにでかけた。
 買ったのは今日発売のSINGER SONGERの「初花凛々」。
 わくわくにさらに拍車のかかる、今の季節にはもってこいの1曲。

 関西は、しばらく晴れが続くもよう。
 梅雨の前に、初夏を満喫しなくっちゃね。
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-25 16:07 | 一日一言 | Comments(2)

ビックウエーブ

 今年の初めから気になっていることがある。
 気になりつつも、自分ではどうすることもできないことなので、いつその波が自分にやってくるのかとわくわくどきどきじたばたして待っている。
 今年ももう少しで折り返し。なんとかその兆しをつかみたいと思うきもちから、最近は占いやおみくじにかなり心を奪われている。

 もともとわたしは、占いを信じたり、頼りにしたりしている方ではない。
 でも今年は、雑誌を買うといつもナナメ読みしていた占いのページをじっくり見ている。
 ひいたおみくじにいいことが書いてあると、大事に部屋に飾ったりもしている。
 ラッキーデイ、なんてものが書いてあると、カレンダーと照らし合わせたりもしている。

 そんなふうになったのは、去年の終わりに占い師のもとを訪れたのがきっかけだ。
 ふらっと、なんとなく、でかけたわたしに占い師は、なぜ来たの? と聞いた。
 わたしはこう答えた。
「自分に波が来ているような気がしたから」と。
 それに対する占い師の答えはあえてここには書かないけれど、今のところ自分では漣程度のものは感じている。
 それも、あくまで「なんとなく」だけれど。

 結末はもちろんわからない。
 でも、ビックウエーブがやってくる予感は確かにある。
 きっといつかは、こんな話も笑い話になる。いい意味でも、悪い意味でも。
 とにかく、波よ来い!
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-05-25 01:12 | 一日一言 | Comments(4)