言霊の幸わう国

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手のひら記憶装置

 手をつないだり、握手をする夢をときどき見る。
 そういう夢をみたときはいつも右手に感触が残っていて、朝不思議なきもちになる。
 いったい誰の手の感触を記憶の抽斗から取り出して、わたしは思い出しているのだろう?
 夢には自分の体の中に入っていないものは出てこないそうなので、そんなことをその日1日考えたりする。

 そんなふうに考えていて、ふとわいた疑問。
 手の感触というのは、どこで感じるものなのか?

 手をつないだときは、相手の手の質感を一番感じるのは親指の付根あたり。
 握手したときは、人差し指から小指の付根あたり。
 あと自分の指が触れる相手の手の甲も、意識するとしっかり握れなかったりする。

 最近、触れたすきな人の手。
 つないだり、握手したのではなく、手のひら同士で軽くタッチをした。
 乾いたザラザラした手だった。
 その感触はしっかりとふたをして封印しておいた。
 呪文を唱えるとすぐに思い出せるようにして。
 ふふふ。そういうところはぬかりなくできるようになった。
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by fastfoward.koga | 2005-09-30 21:38 | 一日一言 | Comments(6)

余韻に浸る夜

 なぜだか今日は、ちょっと放心状態。
 火照った体にゆるゆると吹く風が心地よかった。
 靴音を響かせながら、自分でその音に耳を澄ますとどこまでも歩いていけそうな気がした。

 時計を見ると、21時。
 まっすぐ帰るにはきもちを持てあましてしまう。
 目についた本屋に入り、本のタイトルをなぞって店内を歩いた。
 数10分たってやっと、今の気分に合う本なんてないことに気づいた。

 とろとろと歩き、地下鉄の駅に着いた。
 見知らぬ人と目が合うと、放心状態だと自覚しているわたしはそんなに惚けた顔をしているのかと、窓に映る自分の顔を確認した。

 うちに帰ると、阪神タイガースの優勝が決まっていて思わずテレビに見入ってしまった。
 ばかだな。
 どうしてめったにないこの余韻に浸らなかったんだろうと後悔した。

 歩けるところまで歩けばよかったのだ。
 そんなばかばかしいこと、なんて思わずに、ばかをやればよかった。
 ちょっと途切れたけれど、今から戻ろう。
 余韻はどこかに残っているはず。 
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by fastfoward.koga | 2005-09-30 00:58 | 一日一言 | Comments(2)

意地とプライド

 うちに帰ってきたときに、まずすること。
 それは、玄関の出窓に郵便物が置いてあるかどうか。
 自分宛のものがないか、必ず確認するのが日課。
 今日は、郵便というよりは小包サイズのものが置いてあったので、なんだなんだ? なにか注文したっけ? と考えながら手にすると先月申し込んだ通信教育の教材だった。

 そうなのだ。
 また懲りずに申し込んでしまった。
 しかも今度は12月のあたまにある資格試験のためのコース。
 申し込んだわりには、試験を受けようとしていたことを忘れていたわたし。
 あぶない、あぶない。

 前回は試験を甘く考えていて、落ちてしまったので今度は絶対に受からなければならない。
 一度足を突っ込んだものを、わたしは途中であきらめたくない。
 ほんとうに自分がもっている力を出し切って、もうダメだと思うまではやめることはできない。
 たいてい失敗することは、自分の甘さが原因でやりきれないだけ。
 だから、これは自分自身に対しての意地とプライドを賭けた戦いなのだ!
 
 試験まであと2ヶ月。
 ちょうどいいスタート時期だ。
 挫けて負けっぱなしで自分をきらいにならなくてもいいように、ただひたすら、がんばりましょ。
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by fastfoward.koga | 2005-09-29 00:32 | 一日一言 | Comments(11)

プライベート図書館 構想計画

 またやってしまった。
 カバンに入れていた本を読み終えていたので出勤前にあわてて本屋に寄ったら、すでにもっている本を買ってしまった。

 年に1回か2回はやってしまう。
 読み始めてから、あれ? おかしいなと気づくのだ。
 読んでいるのに読んでいないと買ってしまうのは、たいがい短編集。
 長編はさすがにストーリーが記憶に残っているけれど、短編集の場合はタイトルになっている作品を覚えていないと読んでいないような気になるのだ。

 そのときそのときちゃんと言葉を頭に入れて読んでいるのに、なぜこんなことが起こるのか?
 きっと読み終えた本を整理整頓していないからだろうなと思う。
 ほんとうなら背表紙や装丁で読んだかどうかを判断できるのに、今は本棚の隙間に埋めるように積み重ねているからわからなくなるのだ。

 やっぱり、プライベート図書館がいるな。
 壁一面の本棚に、背表紙がびしっと揃って並べられている部屋。
 いいな、そんな部屋がやっぱりほしいな。
 重い腰を上げて、真剣に考えるか。
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by fastfoward.koga | 2005-09-27 23:55 | 一日一言 | Comments(6)

白地図

 今日は、富山へ日帰り出張。
 富山は一度も行ったことがなかったので、仕事といえどもちょっと楽しみにしていた。
 とてもタイトなスケジュールなので、移動範囲は駅から約1キロ以内。
 やっぱり仕事で初めての土地を訪れるのはもったいないなと思った。

 行きたいところはたくさんある。
 もともと海外旅行にはそれほど興味がないので、わたしが行きたいのは日本という国のいくつもの町。
 自分の足でその地を踏むには広い日本。
 もっともっとこの国の知らない顔を見たいと思う。

 この間、ラジオを聴いていたら、今までに行ったことのある都道府県はいくつあるか? というテーマで話が盛り上がっていた。
 気になって、日本地図を広げて数えること32都道府県。
 思っていたよりも多く、そんなに行ったことがあるのか~と、感心した。

 わたしの頭の中には白地図がある。
 出かけたところは、点と線で結ばれてゆく。
 それを何度もくり返して、日本地図を塗りつぶしている。
 いつかすべて塗りつぶせればいいなと思っている。
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by fastfoward.koga | 2005-09-27 00:46 | 一日一言 | Comments(6)

死語

 世間のみなさんが三連休を謳歌している中、わたしは仕事。
 今日はほぼ半日(12時間という意味)、テープを聞いてデータを投入するという作業をやっていた。
 同じ作業をするというのは疲れる。
 でも一度デスクに広げた書類や文具をまた別の日に同じ状態にするほうが邪魔くさいので、かなりの時間残業してひととおりやり終えた。

 作業しているデスクがとにかくクーラーの風が直にくるとことなので、防寒対策をしながらやっていたが手が冷たくなり、やっぱりやってしまった・・・。
 テープを0からカウンターチェックしていたのに、ふと触れたときにカウンターをリセットしてしまったのだ。

 ・・・がちょーん。

 そう思うだけでなく、ほんとうに口に出してそうつぶやいた。
 するとたまたまそばにいたKさんが、すごい勢いで振り向いた。

「○○さん(わたしの名前)、がちょーんって・・・。」

 Kさんはわたしとひとつしか年が違わないけれど、それはないでしょうとばかりにつっこまれた。
 そのあとも休憩室でその話題になったので、来る人来る人に「言わへん? 言わへん?」と確認した。
 が、みなの答えは「久しぶりに聞きました」だと。

 がっくし。
 わたしのあのちょんぼは、がちょーんという言葉でしか表現できなかったんだけどな。
 あ! がっくし、とかちょんぼ、ももしかして死語???

 みなさんは思わず言った一言が死語だと言われたこと、あります?
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by fastfoward.koga | 2005-09-25 22:55 | 往復書簡 | Comments(10)

夕陽

 ヨガの帰り道、ラッシュに巻き込まれた。
 とろとろと進む車の流れにのまれながら、イライラしないようにとFMラジオに耳を傾けていた。
 ミスチルの新しいアルバムの曲が流れる中、ふと建物の隙間からさす太陽の光に気がついた。
 きれいなオレンジ色の光。
 この間も、部屋に入ったら中が一面オレンジ色に染まっていたことを思い出した。
 夏にはない色彩だ。

 夕陽を目の端で見ながら、そういえばこれからは休みの日じゃないと見られないんだなと思った。
 日が傾く時間に会社の外にいることも、窓の外を眺めることすらもそうそうないので、夕陽を見ることは貴重なのだ。

 そのことに気づいたら、休みには夕陽の見えるところまで行ってみようと決めた。
 1回でも多く、夕陽を見ようと決めた。
 なぜだか、ちゃんと見ておかないといけないような気がした。
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by fastfoward.koga | 2005-09-24 22:27 | 一日一言 | Comments(6)

ゆびきりげんまん

 今日は、仕事が終わってからK嬢のところへお泊りに行く約束をしていた。
 ところが、仕事の合間に携帯を見ると、そのK嬢から体調がよくないというメールが届いていた。
 大事をとって、約束はキャンセル。
 気にしないでね、お大事にと返信した。

 いつから、こんなふうになったのかなと思う。
 約束していたことがダメになったときに、軽くいいよ~と言って空いた時間の使い道を即座に考えるわたし。
 ちっとも残念そうじゃない自分が、いつもそこにいる。

 気の進まない約束はしないようにしている。
 多少のきもちの盛り上がりに差があるとしても、約束が反故になったらもっとガッカリしてもいいはずだと自分でも思う。
 でも最近は、そういうことがあまりない。ほんとうにない。

 さっきまではそういう自分を大人になったな、なんて思っていた。
 でも、ほんとうにそうだろうか?
 なんだか自分は、どんなイベントも日常に紛らせてしまって楽しみを半減させているように思えてきた。

 そんなきもちだから、いけないとは思いながらもわたし自身が約束を守らないことが増えてきた。
 ごめんなさい、急に仕事が、急用が・・・、と最近言ってばかりいる。
 忙しさを理由にするなんて、いやな奴だ。

 一度した約束は、守らなくては。
 そんな大切なことができていないなんて、情けない。
 みんなに厭きられないように、これからは約束のたびに心の中でゆびきりげんまん。
 だから、見捨てないでね。また誘ってね。
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by fastfoward.koga | 2005-09-24 00:49 | 一日一言 | Comments(2)

明日はなにを着ていこう?

 朝晩は、すっかり季節変わりの様子。
 日の出の時間も遅くなったし、涼しくて過ごしやすくなってきた。

 こうなると、風を切って走るのがとにかく楽しい。
 原付で、ほんのりとひんやり感が漂う空気の中を走っていく。
 少しずつ長くなってきた洋服の袖。
 肘下ではためきながら触れる布地の感触が、久しぶりで楽しくてきもちいい。

 季節の変わり目は、早く早く次の季節の洋服が着たくなる。
 今からなら、ジャケットやウール素材のもの。
 でもあわてずに、そこまでの季節までにもっと綿のシャツやカットソーも楽しまなくては。

 そんなことを考えているだけでも、きもちはわくわくする。
 さて、明日はなにを着ていこうかな。
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by fastfoward.koga | 2005-09-23 00:18 | 一日一言 | Comments(4)

身分相応? 不相応?

 今年に入ってから、度重なる旅行や衝動買いでかなりの浪費癖がついている。
 以前ハハが「ほしいものはほしいと思ったときに買わないと意味がないでしょ」と言ったことがあるけれど、確かにそう。
 不相応なものを今のところほしがっていない(はずな)ので、たいがい買おうかどうしいようかと迷うものはがんばれば手に入るものだ。
 買って買えないことはない。でもそのあとの金策が・・・、と思ってしまう(誤解のないように申し上げますが、決して借金はありません)。

 そんなわたしだけれど、数年間も手を出せないでいる代物がある。
 それは万年筆。

 ある関西ローカルの情報雑誌で見つけた記事に、そのお店は載っていた。
 お店は鳥取にあるのだけれど、そこのご主人に名前や住所を書いたものを見せると持ったときにビックリするくらい手になじむ万年筆を作ってくれるというのだ。
 ひとつひとつ丁寧に作られているということなので、注文してから手元に届くまでには時間がかかる。
 それがかえって、自分へのプレゼントのように思える、と記事には書かれていた。

 決して安くはない。でも買えないほど高いものでもない。
 そんな万年筆をわたしが手を出せないでいるのは、きっとオーダーしてまで作ってそれをしっかりと価値ある使い方ができるのかどうか確信がもてないからだ。

 どうせなら、一生物として使いたい。
 そして、その万年筆で手紙をさらっと書ける人にならないとダメだと思う。
 そんなことを考えて、数年が経過してしまった。

 今の自分がそのバーを越えたとは思えない。
 でも有言実行もときには、必要。
 近い将来、鳥取まで足を運んでみようと思っている。
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by fastfoward.koga | 2005-09-22 00:32 | 一日一言 | Comments(2)