言霊の幸わう国

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「恋人の時計」

 忙しい。
 仕事が、忙しい。
 毎日あっという間に時間が過ぎ、会社に何時間いてもキリがない。

 さっきまでは、それほど疲れを感じていなかった。
 それなのに、遅い夕飯を食べ、わずらわしい洋服を脱いだらどっと疲れが溢れ出た。
 
 日付の感覚も、曜日の感覚も、ごちゃごちゃになったままとりあえず仕事。
 6月もあと1日。
 1年の折り返しにもう一息。

 あせりはないけれど、自分の中の時計が時限爆弾のように急かしたがっているのがわかる。
 でもその挑発に、乗ってはいけない。

 と、まだきもち余裕があるのだろう。
 わたしは時計を横目で見ながらも、くるりの「恋人の時計」を機嫌よくハナウタで歌う。

 さ、ビール1缶飲んで寝よ。
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by fastfoward.koga | 2007-06-29 23:04 | 一日一言

女王様

 うちの近所には猫がうようよしている。
 ご近所事情に疎いので、それらが飼い猫なのか野良猫なのかはわからないけれど、始終数匹の猫を見かける。

 先日、1日中雨が降り続き、夜は嵐のように雨風が強かった日があった。
 次の日の朝、出勤しようとベスパに被せていたカバーを取ると、シートに猫の毛が散らばっていた。
 よく見ると、足跡らしき白い肉球の跡も見られた。
 シートとカバーの隙間にうまく入り込み、雨風を凌いでいたのだろう。
 まあ、わたしの大事なベスパにと思ったけれど、雷も鳴る大雨の中シートに丸くなっている姿を想像したら笑えた。

 さっきもチチハハと夕飯を食べていたら、我が家の小さな庭をトラ猫が涼しい顔して横切って行った。
 その猫は、昼間見かけたときははお向かいさんのガレージを通り抜けていた。
 悠々と歩く姿。
 いたるところ縦横無尽、怖いものなしだなと思った。

 庭にフンをするのはほとほと困り果てているけれど、歩きたいから歩くのよ、それがなにか? という猫たちの気位の高く、そしてマイペースな姿には目を奪われる。
 気にしぃのわたしは、それが単に羨ましい。
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by fastfoward.koga | 2007-06-27 19:05 | 一日一言

 音楽に心躍っている。

 今日は朝から晩まで、追われて追われて追われ続けて仕事をした。
 でも夕方から、デスクから人影がなくなるたびにきもちは軽くなり、ハナウタで「JUBILEE」を歌っていた。

 最近はいい具合に、耳が動いている。
 楽しい、と耳が音をうまく拾い上げるのだ。

 同じように、ここ数ヶ月話すときに詰まりがちだったわたしの声も滑らかだ。
 するすると言葉が声になる。

 試しに音読したら、いい感じで声が滑り出した。
 先日買った「ロッキングオンジャパン」に載っていたくるりの岸田くんのエッセイ。
 タイトルは「恋」。

 読み出したら、おかしいくらいに言葉も声も、自分に沁み込んだ。
 歌は歌えないけれど、この声を響かせてそれが自分から離れてひとつの音になるのを楽しんでいる。

 そんなつまらないことを、誰かにちゃんと声にして伝えたい。
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by fastfoward.koga | 2007-06-25 22:54 | 一日一言

遠い記憶

 15時過ぎ。
 ちくちくの手を休めて、紅茶を淹れることにした。

 お湯をわかして、やかんから蒸気がうるさいくらいに騒ぎ出す。
 でもそこですぐに火を止めず、もうひとこらえする。
 わたしは、よく音にビビッてまだ沸騰していないのに火を止めてしまうことが多いのだ。

 そうやってひとこらえしているときに、ふと思い出した。
 以前、つきあっていた人がお湯の温度をちゃんと測ってコーヒーを淹れてくれたことを。

 また淹れてね、というお願いは叶うことはなかった。
 でも、今日思い出して、幸せやなと思った。
 流し台に凭れながら、こういう思い出がたくさんあることは幸せなんやなぁと思った。

 ちょっと人ごとのように。
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by fastfoward.koga | 2007-06-24 18:14 | 一日一言

力不足

 残業せずに。

 などと昨日記しておきながら。
 残業した。
 ちくちくを、頭の片隅に押しやりながら。

 今日は明日の朝まで仕事をしていたいと思った。
 帰るのが嫌になった。
 仕事すきやなと思った。

 最近、思ったことなかったけど。

 せっかくなので、この気分にしばらく浸っていようかという気になっている。
 でもそうすると、あとであの幸せを逃した! と後悔するような気もする。

 あくまでも気もする、というだけだ。

 どうして、両手それぞれにすきなものを手にすることができないのだろう。
 片方ずつじゃ、やなんだけどな。

 と言いつつ、すきなものひとつを両手を使わないと支えられないからだということを、わたしは知っている。

 ちぇっ。
 なんて、舌打ちしてみる。

 でも舌打ちしているひまがあったら、ダンベルでもして鍛えたほうがよいのだ。
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by fastfoward.koga | 2007-06-21 23:18 | 一日一言

やっとちくちく

 あれからいったいどれくらいの時間が過ぎたのか(「ちくちくする」)。
 頭のどこかで、ずっと時計を鳴らしていた。

 今日やっと、針を手にする準備をした。
 2時間かけて、型紙を作り、布にいくつもの型を印した。
 明日は布を裁つ予定。
 うまくいけば、糸を針に通してちくちく始められる。

 形から入る性格だから、なかなかきもちばかりが先走るだけで道具を手にすることができなかった。
 でも、まずはなんでもいいから、全部イチから始めなくてもいいから、とりあえず始めてみようと思った。
 ということで、大きな手芸屋さんでパッチワークのキットを買ってきた。

 明日は、残業せずに帰りたい~。
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by fastfoward.koga | 2007-06-20 22:33 | 一日一言

かんじんなこと

 ずっと調子の悪かった携帯電話を、先日やっと買い換えた。
 数ヶ月、どんなに充電してもすぐ電池がなくなってしまい困っていた。
 会社帰りに待ち合わせをしたときには、途中でドコモショップで充電したくらいだ。

 新しい携帯はぴかぴかしている。
 前は黒の携帯を使っていたけれど、今回は少し迷って「シャンパン」と名づけられたまさにシャンパン色のメタリックなものを選んだ。

 今までつけていたストラップでは、ちぐはぐな感じがした。
 新しいのを買おうかとも思ったけれど、うちに帰ってから、いくつかあるストラップを眺めてひとつ取り上げた。
 ちょっとかわいらしいけど、「星の王子さま」に出てくるキツネを選んだ。

 そのキツネは言う。
「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

 いい機会だ。ストラップを見るたびに、思い出そう。
 かんじんなことは、目に見えない。
 そうそう、よく忘れるんだよな。かんじんなことなのに。


 ※引用は、内藤濯訳です。
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by fastfoward.koga | 2007-06-19 22:28 | 一日一言

パンドラの箱

 毎日話し足りない。
 話したいことや言葉が、どんどんどんどん抽斗の奥にしまわれてゆく。
 そろそろ、なにかの拍子に膨らんだ袋がぱーんと破裂しそうな気がしていた。

 話したいなら、話せばいい。
 でも、それをためらわせることがあった。

 話してしまうと、うやむやにしていたことが事実になること。
 1度口を開いたら、この世のものとは思えないくらいの汚い言葉が口をついてくるんじゃないか。
 そんなことを怖れていた。

 でも人恋しさには勝てなかった。
 ぽろぽろと話し始めたら、アルコールの酔いもあって少し気が楽になった。

 人を批判する話をした。
 したけれど、思っていたよりも静かに話は終わった。

 うちに着いてから、話を聴いてくれた友人にありがとうとメールをした。
 やっと一息つけた、そんな気になった。

 でもその夜、わたしは夢の中で、鬼気迫る表情で誰かを罵っていた。
 罵っている興奮とその自分の表情、目覚めてもそのどちらも頭にこびりついていた。
 そんな夢を見たことは夢ではないのだと、改めて思った。

 その夢は、夢で全部吐き出したからもうないよという意味なのか。
 それとも、まだ胸の中に溜めているものがあるだろうという意味なのか。
 どちらなのかは、ピンとこない。

 けれど、わたしは一晩で、ずっと閉ざし続けた箱を開けてしまったのだ。
 飛び出したのは、どろどろした思い。
 うまく表に出せなかった分だけ、その汚さは増しているかもしれない。

 願わくは、箱の中に残る最後のものが明るくて温かくて心休まるものであるように。
 強くならねば。
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by fastfoward.koga | 2007-06-18 19:34 | 一日一言

大きなものに向かう

 今日、眼科に行ってきた。
 使い捨てコンタクトの補充のためだ。

 視力を測ったら、左目の視力が落ちていた。
 もともとの度では、1.0がぼんやりとしか見えなかった。
 眼科の人に度を上げますか? と言われ、お願いしますと答えた。

 いろんなことが見えているようで見えていなかったのは、このせいだったのだ。

 ということに今はしておいて、反省は別のところですることにしよう。
 どうせなら、大きなものを見てめいいっぱい反省したい。

 眼科の帰りに、本屋へ寄った。
 いろいろ物色して、ガイドブックを1冊買った。
 さあ、また旅立とう。
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by fastfoward.koga | 2007-06-16 22:53 | 旅行けば

リピート

 自分の中にあるもののひとつが、そろそろ終わりを迎える。
 必死でそれに抵抗したり、まだ大丈夫だろうと胡坐をかいてみたり、いろいろしてみたけれどたぶん、終わるのだろう。

 反省点はいろいろある。
 このときのコレがあかんかったな、というものは、言われるまでもなくもうわかっている。
 でもあのとき、ふたつの選択肢で迷った上でそれを選んだのだ。
 仕方がない。

 できるのは、次に似かよった場面に遭遇したときにくり返さないだけだ。
 決してもう、時間は戻らないのだから。

 最近ずっと、また同じ手順を踏むのは邪魔くさいなと思っていた。
 生活の中にある、いろんなこと。
 そのほとんどが邪魔くさくて、まとわりつくものすべてを切り捨ててしまいたかった。

 でも生活は同じことのくり返しだし、わたしの想像する劇的なことなんてそうそう起こらない。
 34を目前にしても、そのことをどうも頭も心も理解できていない。
 だからわたしは、あほやなーと、心の中でわたし自身にケリをいれている。
 
 そう簡単に諦めはつかないだろう。
 でもいつかは諦めるのだ。

 でも、そんな後ろ向きなきもちだけが自分を動かしているのではない。
 それだけは書いておこう。
 明日になったら、きもちが変わってしまうかもしれないし。 

 くり返すということは、そういうことなのだ。
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by fastfoward.koga | 2007-06-16 19:21 | 一日一言