言霊の幸わう国

<   2012年 06月 ( 8 )   > この月の画像一覧

5月の巻

1 村上春樹   スプートニクの恋人・講談社文庫 ※  
2 有川浩     三匹のおっさん・文春文庫      
3 カミュ・窪田啓作訳
           異邦人・新潮文庫     
4 有川浩     三匹のおっさん ふたたび・文藝春秋  
5 井上雄彦   空白・スイッチ・パブリッシング


 6月も今日で終わり。
 うっかり5月の読書歴を書き漏らすところでした。

 カミュの『異邦人』は、春卒業した大学の読書会のテーマで参加するつもりで読んでいましたが、結局読書会には行かず。
 1度読んだくらいで、この作品について語れるものではありません。
 読み終えることを目的に読み始めてしまった作品なので、数年後くらいに読み返すとまた違ったことを感じるような気がします。

 5月は『スプートニクの恋人』を読み返しましたが、そこから村上作品の読み直しが始まりました。
 ひょんなことから、最近トーキョーに住む見知らぬ女の子と文通を始めたのですが、わたしが村上春樹がすきだと書いたら、彼女は村上作品なら『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』が1番すきだと返事をくれました。
 ちょうどそのとき手にしていたのが、『世界の終わり~』。

 本にまつわる偶然というのは、どんなときも心を躍らせてくれます。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-30 21:32 | 本の虫

人生初

 今週は月曜日から3日連続で寝坊。
 しかも月曜日は、そのあと乗った電車でも寝過ごしてふたつ先の終点まで行く始末。
 スヌーズってなによ、と言っていたわたしが二度寝って、しかも3日も続けてって。
 と、衝撃。

 密かに蓄積された疲れ。
 来月になったら解放されると信じて。
 残すところ3日。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-27 22:44 | 一日一言

削除しました

 携帯のスケジュールで彼女の誕生日を確認した数日後だった。
 何年ぶりだろう、彼女からメールがきた。

 離れていても、きもちは寄り添えていると思っていた。
 年に数回、いや数年に1回の連絡でも、そう思っていた。
 けれど通じ合う時間が少なくなれば、必然的に通い合わす言葉も少なくなる。
 彼女が付き合っていた人にひどい仕打ちをうけた、そのことを知ったのだって、ずいぶん経ってからからだった。

 彼女との距離が開き始めていることは、気づいていた。
 年賀状が来なくなり、メールへの返信がなくなった。
 それでもふたりの間にあるものは同じままだと思い、数年前の彼女の誕生日に合わせメールをした。
 お祝いがてら、飲みにいこうと。
 でも返事はなかった。
 それから、自分から連絡することはしなくなった。

 彼女からのメールには、転居の知らせを出そうとしたら宛先不明で戻ってきたけど、と書かれていた。

 タイトルには彼女自身の名前。

 20歳を過ぎたころ、彼女はこんなことを言った。
 高校時代を共に過ごした友人たちとは卒業したら離れ離れになって、だんだん連絡を取らなくなってしまった。
 そんな友人から連絡があり、久しぶりにみんなで集まろうという話になっているけれど、今の自分には新しい生活がある。
 このあとどんなふうに付き合ってゆけばいいだろう。

 一緒にいた別の友人は、自分が大切だと思う人なら切れないようにすると言い、わたしは悩む時点で必要ないのと同じだから切ると言った。
 それを聞いたあと、彼女はもじもじ考えて、やっぱり切れないなと言った。

 1週間、考えて考えた。
 0か100かの面倒な女なので、どうするかは極端と極端しかない。
 そして今日やっと選んだのは、その極端のひとつ。 
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-24 22:14 | 一日一言

よいしょ

 毎日、口をきくのも嫌になるくらい疲れている。
 と言っても、口をきく相手はうちにはいない。

 お礼に、励ましに、返事。
 あちこちへ飛ばしたい言葉はたくさんあるのに、胸の高さあたりにいる人形みたいな自分が、なにかアクションを起こそうとするとテーブルに手をつき、いちいち「よいしょ」と言う。

 今日は水曜日。
 1週間がまだ長い。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-20 22:04 | 一日一言

「ひとつだけ」

 週末は、ある雑誌の復刊を記念したイベントに参加してきた。
 土曜の午後から20時間。
 10数名のメンバーで旅の記憶や思い出の品について語り合い、食事をともにし、夜がだんだん明るくなってくるのを見ていた。
 みな、さっきまで見知らぬ人。
 ひと晩夜明かしして生まれたゆるく和やかな空気が、とても自然で心地よかった。

 最後に、復刊する雑誌の編集長は、「みなさんが幸せなきもちで帰れますように」とこの曲をかけてくれた。



 夜中激しく降った雨はやがて止み、夜が明けて太陽が上り始めると陽射しは水面にきらきら反射した。
 大きな窓からは、そのまぶしさを十分感じられた。 

 そんな中、この曲が流れた。
 空が晴れ出さなかったら、完徹じゃなかったら、こみ上げてくるものは違っていたような気がする。
「あのタイミングであの曲。反則やな」
 そう苦笑いするひとりに、大きく頷いた。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-17 22:40 | 一日一言

追われてみたい

 最近、テーマと文字数と〆切のあるものを書いている。

 大学を卒業してから、3ヶ月。
 テーマと文字数と〆切から解放されたいと思い続けていたけれど、今となっては楽しい作業。

 恋愛は追うほうがいいけれど、たまには追われてみるのもいいものだ。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-11 21:44 | 一日一言

パープルとネイビーな気分

 最近、紫や紺色をよく手に取る。
 紫のカバンにストール、紺のTシャツ。
 そういうものを身につけていると、安心感に包まれる。
 けれど一方で、自分がそういう色に執着していると感じていた。
 執着。そう、それくらいずっしりしたものが自分の中にある。
 その理由がなんなのか、わかるようなわからないような。
 でもちゃんと知っておこうと、色の持つ意味を調べてみた。

 紫は、交感神経の赤と副交感神経の青を混ぜるとできる色。
 ストレスが溜まっていたり、体調が悪かったりすると、このふたつの神経バランスが乱れて、紫色を無意識に求めることがあるという。
 要は、赤と青の混ざった色によって自分をニュートラルな状態に戻そうと自然治癒力が働くのためだというのだ。
 そして紺色はというと、静寂、浄化、集中、落ち込み、悲しみなど、内面へと向かう意味合いが多い。

 なにごとにも意味を求めると疲れてしまうのだけれど、この答えには納得できた。

 タイから帰って、ぐずぐずしたきもちからは1段ステップを上がったような気がしていたし、この1,2年ほど新しい場面に自分をおくことも多かったけれど、だんだんうまくやっているという手応えも感じていた。
 でもそのうまくやっていることが、順調という言葉には置き換えられず、胸の中では小さな渦が起きていた。
 ぐるぐる、ぐるぐる。
 なぜそう思ってしまうのかはわかならいけれど、つまずかない自分に疑心暗鬼になる。
 わたしはそんなにうまくできる人間じゃないよなあって。
 親しくなったばかりの人に、感じがいいとか親しみやすいと言ってもらえるとうれしい反面、わたしはねくらで考えすぎでくよくよしてうっとうしいのにな。
 なんかおかしいよな。
 そんなことを、心がつぶやくのだ。

 だから今、紫と紺。
 周囲にばかり気をとられていないで、自分の中にあるものに目を向けろよって、自分に呼びかけているのだろう。
 どんなふうに見えているのかではなく、今の自分はどんな状態なのか。容物じゃなく、中身の見極め。

 惑わされるな、自分。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-03 16:20 | 一日一言

タイ・夏先取り ~カンチャナブリ

 少し間が空いてしまいましたが、タイ・バンコクの旅写真、続けましょう。
 この日は、バンコクからバスで3時間ほどのところにあるカンチャナブリに出かけました。

c0047602_21111746.jpg












(↑ 日中の最高気温は40度。あきらめがつくほどの快晴。)


c0047602_21131192.jpg















(↑ 犬も日陰でぐったり。)

c0047602_21163362.jpg















(↑ よく見ると、埋め込まれているのはお皿。)

c0047602_21194259.jpg















(↑ バナナジュース! わたしは飲んでないけど。)

c0047602_2141234.jpg















(↑ どこに行っても鉄子は鉄子。やっぱり線路が気になる。)

c0047602_21274048.jpg












(走っていたのは、この観光列車。)

 この列車が走る鉄橋は、映画『戦場に架ける橋』の舞台となった橋。
 今も実際に日に数本列車が走っているということでしたが、来る様子はないので行けるところまで行ってみようと歩いてゆきました。
 どのくらい歩いたか、橋の出っぱり部分にウクレレを持ったおじさんがひとり。

 おじさんはわたしの顔を見るとにっこり笑い、おもむろにウクレレをポロロンと鳴らして歌いだしたのは、『上を向いて歩こう』。
 ワンコーラス歌い終わってはんかんだおじさんは、チョーキュートでした。
 そう言えば、おじさんは憂歌団の木村充揮に似ていた。
[PR]
by fastfoward.koga | 2012-06-02 21:44 | 旅行けば