言霊の幸わう国

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すきなうた

 会いたいなあ、と部屋で何度もひとりごとを口にした。
 今日は会えるかもしれないと思っていたけれど会えなくて、会いたいという思いはじわりじわりと湧いてくる。
 でも一方で、会うということはいよいよチョコを渡すということで、少し及び腰になる自分がいる。
 きっと、明日は1日、この終わらない思考反復を頭の中でくり返すのだろう。

 先日、また友人の娘ちゃんからハガキが届いた。
「おかあさんのうくれれでおうたをれんしゅうしました。これでこがちゃんのけっこんしきでうたえますよ。」と書いてあった。
 これからどんどん成長する彼女が、どうかそのおうたを忘れないでいてくれたら。

 今はひとりの時間をもてあまし、頬杖ついて、なんで彼のことがすきなのかなあ、なんて考えたりするけれど、ひとまずすきなうたでも聴いて奮起しくっちゃ。



 もちろん元歌もすきなんですが、この声とアレンジがなんとも言えず胸にズキュンとくるのです。
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by fastfoward.koga | 2013-02-23 22:05 | 一日一言 | Comments(0)

風はやみ、ボールが放たれる

 まだ彼とは会えずじまいで、チョコは玄関先に置いてある。
 自分の分もまだラッピングも解いていない。

 チョコを頭の片隅の棚に置き、渡したあとどうするかなあと考える。
 どうやったら彼にもっと近づけるのか、彼と仲良くなれるのか。
 風見鶏みたいに、くるくると同じ思考を巡らせている。

 いろんなことが気になって、それが足枷のように感じる。
 コンプレックス、年齢差、周囲の目、彼の思い。
 ひとつひとつをガラスの中の展示品のように真剣に見つめていると、どんどん奥へと進んでゆく。
 
 でも急に我に返った。
 わたしは、自分のことしか考えていない。

 ひとまず渡してみよう。
 渡したら、なにかが動くかもしれないし。

 恋はキャッチボールだ。
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by fastfoward.koga | 2013-02-18 21:19 | 一日一言 | Comments(2)

次の1周

 今日はNくんのお墓参りに行ってきた。
 彼のお墓は午後からは日陰になるので、てっぺんの空は青空だというのに、風は冷たく小一時間の間に体は冷えてしまった。
 墓前にお花とマーブルチョコとマミーを供え、お線香に火をつけた。
 いつもながら、お線香に上手にあげられない。
 要領悪いねと、思わず彼につぶやいた。

 お線香の香りを感じながら、手を合わせて目を閉じる。
 話したいことはいっぱいあって、そこに彼がいるような気がして目を開けた。
 ふいに、あちこちに散らばる昨日降った雨の跡が目についた。
 時計を見る。
 夕方の待ち合わせまでの時間をとっさに逆算し、桶に水を張った。

 お線香をあげたあとに掃除するなんてこれまた要領悪いねえ、とまたつぶやく。
 固く絞ったタオルで墓石をぬぐったら、ひやりとする石に手を伸ばした。
 そしてつるつるの表面を、何度も撫でた。
 
 1度は、帰ろうとした。
 でも今日はなぜかうしろ髪をひかれて、元の位置に戻った。
 正面に彼を見すえ、再び対話が始まった。


 どうしてだろう、最近ずっと昔のことを思い出している。
 記憶は脈絡なく、あちこちから湧きあがり、ぐるぐるとわたしを取り囲む。
 思い出す行為は、きもちが後ろ向きだというよりは、1周して次へ進む準備をしている感覚。
 今度の1周は、どこへ続くんだろうな。
 そんなことを考えている間にも、わたしは先へと進んでいっているのかもしれない。
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by fastfoward.koga | 2013-02-17 00:03 | 一日一言 | Comments(0)

明日は起きられる、心配ないよ

 今日会社の子が手作りのチョコをくれた。
 甘くておいしくて、幸せなきもちになった。
 今わたしの手元にあるチョコも、誰かをそんなきもちにしてくれたらいいなと思った。

 バレンタインというと、思い出すことがある。

 12年前、友人Nくんはバレンタインに失恋した。
 失恋して、1回うちに帰ると見せかけてビールを買って友人Tくんの部屋に押しかけ、その後酔っ払って、飲み会中のわたしのところに電話をかけてきた。
 地下にあったお店にいたせいで電波の状態も悪く、酔っ払ったふたりが入れ替わり立ち替わり電話口に出るものだから、なにを言っているのか大半わからなかった。
 でも言葉の端々を繋ぎあわせて、彼が失恋したことを知った。
 その夜、なんとかうちに辿りついたNくんは、自分のホームページの掲示板にこう書いた。

「全世界の恋人達に幸せにと願う
2001年のバレンタインデーでした。
明日、起きれるか心配です。」

 恋人達じゃないけれど、彼がまだ願ってくれているなら、空の上から魔法でもかけてくれないかな。
 あぁ、ちょっと弱気。
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by fastfoward.koga | 2013-02-14 22:49 | 一日一言 | Comments(2)

占いとチョコと

 最近、占いをまじまじと見る。
 1度読んだものでも、何度も読み返す。
 しぼんでしまいそうな、くじけそうな自分に打ち勝てるように、負け試合だと洗脳しないように、背中を押してくれる言葉を探している。

 チョコを買いに行った。
 ポケットに入るくらい、小さなの。

 当日は渡せない。
 10日くらい遅れるだろうか。
 でも、にっこり笑って渡したい。

 ぐるぐるとチョコばかりが並んだショーケースを眺めて歩き、やっとのことでひとつ選んだ。
 店員さんから品物を受け取ったら、少しほっとした。
 でも歩き出した足は、すぐ目の前にある下りのエレベーターには向かなかった。
 またフロアをぐるりひと回りして、同じチョコをもうひとつ買った。

 同じ味覚を味わいたい。
 ふとそんなことを思ってしまったんだよ。

 そうして手に入れたチョコを手に、となりの書店で占い本を立ち読みした。
 自分の星座のページを最後まで読み終え、ページを閉じる。
 いいことが書いてあって、逆に怖くなった。
 
 あとは、自分。
 自分がやるだけ。
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by fastfoward.koga | 2013-02-10 23:35 | 一日一言 | Comments(6)

哲学バトン2013

『 死 』   寄り添う
『 時間 』   流れ
『 信頼 』   相手を見つめる
『 至福 』   睡眠
『 無駄使い 』   若さ
『 写真 』   記憶の抽斗の取っ手
『 アート 』   見つめる
『 情熱 』   青い炎
『 家族 』   距離感
『 好奇心 』   笑顔
『 癒し 』   深呼吸と香り
『 本 』   分身
『 父 』   背中
『 掃除 』   心の整理
『 心 』   掌の中
『 春 』   風が吹くような軽やかさ
『 記憶 』   原型
『 不思議 』   勘と感
『 無駄 』   堂々巡りの思考
『 友人関係 』   たったひとつの過ち
『 無 』   真空パック
『 正義 』   芯
『 青春 』   彼方
『 対話 』   心を開く
『 平和 』   青い空
『 無限 』   宇宙
『 桜 』   思い出



 ブログを始めた翌年の2006年から2009年まで、2月に書いていた「哲学バトン」。
 もうバトンでもなんでもないけれど、急に思い出してやってみた。
 過去の自分にとらわれないように、4年分の答えは見ないようにして。
 同じこと、同じようなことを書いたものもあるだろうし、まったく違う言葉を記しているものもあるだろう。
 それはこれから確かめることにして、4年ぶりに考え記したことへの感想は、時間が流れたのだなということ。
 振り返るのは前に進もうとしている証拠。
 そんなふうに思う、思える今日という日。


・2006年 
・2007年 ★★
・2008年 ★★★
・2009年 ★★★★
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by fastfoward.koga | 2013-02-09 23:58 | 一日一言 | Comments(0)

おとなのじじょう

 年賀状のやりとりが落ち着いたころ、友人夫妻の娘ちゃんからハガキが届いた。
 年のわりにはしっかりした字で、わたしのことをちゃんと頭に思い浮かべて書いてくれたのが伝ってくるハガキだった。
 その突然のお便りがとてもうれしく、わたしもいそいそと返事を書いた。
 そして、そのお返事が今日ポストに届いていた。

 ハガキには、「こがちゃんは、ばれんたいんどうするのー?」と書かれていた。
 ・・・6歳児からプレッシャーをかけられるとは。

「んー、あげたいのはやまやまなんだけどね。おとなにはいろいろじじょうがあるんだ。」と返事を書こうと思う。

 もう少ししたら、娘ちゃんと恋バナするんだろうな、わたし。
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by fastfoward.koga | 2013-02-04 22:34 | 一日一言 | Comments(4)

1月の巻

1 宮部みゆき  誰か・実業之日本社 ※
2 湊かなえ   夜行観覧車・双葉文庫
3 安東みきえ  頭のうちどころが悪かった熊の話・理論社 ※
4 山崎ナオコーラ
           この世は二人組ではできあがらない・新潮文庫
5 川上未映子  ヘヴン・講談社文庫
6 重松清     とんび・角川文庫
7 島本理生   真綿荘の住人たち・文春文庫


 目標8~9冊をいきなりクリアできませんでしたが、気負うことなく読んだ7冊です。
 出だしは良好、でよいでしょう。

 先月は、1月から始まるドラマの原作を2冊読みました。
 湊かなえの『夜行観覧車』と重松清の『とんび』です。
『夜行観覧車』はさすが湊かなえというスピード感で読ませる作品でしたが、ドラマのほうは配役を見て首をひねり、1話目だけで見るのをやめました。
 ただのドラマになっちゃったなあ、というのがわたしの感想です。
 彼女の作品は多々映像化されていますが、これはいただけないと思ってしまいました。

 一方の『とんび』ですが、こちらはすでにNHKでドラマ化されているものを見ていました。
 そちらの配役もストーリーもかなり印象深かったので、今やっているTBSとはどうしても比較してしまうのですが、ふと、その前に原作はどんなふうにヤスとアキラの親子を、そのふたりを取り巻く人たちを描いていたのか気になり、やっと手に取りました。

 読んでみると、NHKのドラマにあった印象的だったエピソードがオリジナルだったり、人物設定が少し違っていました。
 TBSのほうも息子アキラの大人になってからの場面はオリジナルですが、佐藤健が原作で描かれていたアキラが大きくなった姿をふわっと想像させてくれます。

 長い長い物語を限られた時間に凝縮するのだから、取捨選択はもちろんあることです。
 でも視聴者ではなく読者としての立場から言わせてもらうと、残しておいてほしいエピソード、場面、言葉が削られてしまうことはやはり残念です。
 それは往々にしてあることですが、今まで原作をうまく映像化したなとわたしが思う作品がふたつあります。
 田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』と、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』です。
 このふたつは、とにかく構成や脚本がうまいなあと思いました。

 願わくば、『とんび』もそうなってほしいものです。
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by fastfoward.koga | 2013-02-03 21:57 | 本の虫 | Comments(0)

指折り数えて

 イチ、ニ、サン。
 シ、ゴ、ロク、ナナ、ハチ、キュウ?
 ここを始めて、9年目。

 初心に戻って、もうちょっと日々感じていることを書き記したいと思った。
 大それたことより、そういうのが今は似合っている気がする。
 ささやかなことを書く、この1年はそんな1年に。

 ということで、今年は久々のあれやこれや、やってみます。
 今だからこそ、ブログを楽しもう。
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by fastfoward.koga | 2013-02-01 23:04 | 所信表明 | Comments(0)