言霊の幸わう国

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欲ばり

 すきな人とメールのやりとりをするようになったら、突如寂しくなった。
 その寂しさがなんなのか、ずっと考えていて、ようやくわかった。

 会いたいのだなあ、と。
 
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by fastfoward.koga | 2013-06-25 22:04 | 一日一言 | Comments(4)

うん、と、はい

 週末、すきな人と短いメールのやりとりをした。
 どうもハードルを低くするくせがついてしまい、午後イチに送ったメールの返信が夕方あっただけで、ひとり部屋でじたばたした。
 結局1時間半経ってから、返事がほしくてメールしたのは誰だ! と己を奮い立たせ、えいやーとメールを開封した。

 内容はどうってことない。
 わたしの質問に、なんだろうという疑問符を言葉の裏に隠しながら答えてくれた言葉だけ。
 それでもドキドキした。
 胸に手を当てて、数回深呼吸した。

 落ち着くと、彼の戸惑いを解消できたらと「なにがあるわけではないのですが。聞いてみました。ありがと。」と返信した。
 すると、数分後にまた返事がきた。
 初めて会話のキャッチボールをしている、という感覚になった。
 だから、思わず、次のメールの書き出しが「うん、楽しみにしています」となった。
 それに応える彼も、「はい、頑張ります」と書き出していた。
 永遠に言葉を繋げそうな気が、少し、した。
 
 メールでの彼のボキャブラリーは、圧倒的に少ない。
 それはもう、笑ってしまうくらい。
 でも面と向かって話すときは、意外にしっかり受け答えする。
 彼からもっと言葉を引き出してみたい。
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by fastfoward.koga | 2013-06-17 22:59 | 一日一言 | Comments(2)

覆す

 来月初旬の旅について、この数週間思案している。
 初めはどこに行こうかと考えていた。
 それがだんだん、行くかどうかについて考え出し、今では20日を過ぎて判明するスケジュールを確認してから決めることに決めた。

 旅は、もう何年も続けている恒例行事。
 誕生日の1日のどこかは、関西以外の街にいるというマイルール。
 ここ数年前はどこかムキになって日程を組んでいたけれど、今年はふっと肩の力が抜けた。

 以前は自分の中の決まりごとを変えることを頑なに拒んでいたのに、どういう風のふきまわしか。

 恋は、習慣さえも変えてしまう。
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by fastfoward.koga | 2013-06-11 21:55 | 一日一言 | Comments(0)

待て

 さっき、彼にメールをした。
 別の人にお願いしたことが巡りめぐって彼のところにまでいっていたので、そのお礼に。
 まあそれはある意味建前ではあるけれど、お礼をと伝えようと思ったきもちには偽りはない。
 ふわっと自然にそう思った。

 メールをひととおり書いたあと、最後に質問をするかどうか迷った。
 帰りの坂道を迷いながら歩き、途中で質問はせず最初に書いたままの文面で、お礼だけを述べることにした。

 質問をふれば、答えてくれたかもしれない。
 でも書かなかった。
 また返事がなかったらという怖さと、疑問形で終わらなくともという期待と、あせらないほうがいいのではというきもちが入り交じり、最終的には答えを引き出そうとする作為がいやだなとやめた。

 彼には素直なきもちで接したい。
 いつも過剰に考える、自分をよく見せたいという囚われから遠いところにいきたい。
 
 なんて書いているけど、テレビを消した部屋でぱらぱら雑誌をめくりながらなにかを待っている姿勢。
 これもパソコンじゃなくスマホで書いているし。
 
 でも、待つ。次に機が熟すのを待つ。
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by fastfoward.koga | 2013-06-10 21:38 | 一日一言 | Comments(0)

通じる

 わたしのすきな人は、かなりシンプルで奥手だ。
 なんとか携帯アドレスと番号を聞き出したのが、1カ月前。
 そこからひと月、やきもきして過ごした。
 短い言葉のやりとりからだんだん核心に進んでゆけたらと思っていたのに、メールの返事は来ず。
 疑問形で終わっていないのがいけないのか、短すぎて意図が伝わっていないのか。
 携帯の聞き出しかたが強引だったのか、こちらが思っているほど距離は縮まっていなかったのか。
 ぐるぐると1ヶ月考え続けた。
 そうして負のスパイラルにはまり。
 迷惑がられているのか、嫌われているのか。それとも感情すら持てないくらいの存在なのか。
 這い上がれないくらい落ち込んだ日もあった。

 最後に送ったメールは1週間前。
 その数日後会ったときは、顔も見られなかった。
 でも会えたときに確かめておかなければ、もう次はない。
 何度もきもちを奮い立たせて、心を強く、と自分に言い聞かせた。
 
 それでもすれ違いは続く。
 気分が沈んだり浮かんだりをくり返し過ぎる時間。
 仕事をしていてもぼんやりする一方で、なかなか片付かない案件にいらついて声を荒げたり、感情のアップダウンの激しさになにかがすり減ってゆく感じがした。

 いっそのこと真正面から告白してこれでもかというほどこっぱみじんになるのもいいなと、考えたりもした。
 けれど、長い間誰もすきにならずやっとすきになった人を、その恋を、彼という人を、容易に手放すことは、想像するだけでも寂しくなった。

 木曜日、思わぬところで彼を見つけた。
 目が合って、彼がそこにいたことに初めて気がついた。
 たぶんそれは顔に出ていたのだろう。
 彼は目をそらさなかった。
 なんとなく、それだけのことなのに、嫌われてはいないということがわかった。
 そして、返信しないメールのことも気にしているのかもしれないとかすかな期待を抱いた。 

 会えないと、会わないと、知りえないことがたくさんある。
 それは何度も実感していることで、そのためにもっと近づきたいと思っていたのに。
 わたしはいつも同じところをぐるぐる回って留まる。

 金曜日、もしチャンスが巡ってきたらそれは最後なのだと言い聞かせた。
 やろうとしていたことが100あったとしたら、できたのは57くらいだったけれど、やらなくても知りえたことは20はある気がする。
 目を合わせて、話をした。
 本題に入る前の序章、起承転結の「起」程度のこと。
 1番聞きたかった「どうして返事をくれないのか」については、言葉の端にのぼらせることもできなかった。
 でも、序章が終わっても次の展開に進まない会話の「間」で、繋がった気がした。 
 やっときもちが通じたと感じた。
 ほんの少し、いつもより長めに視線を合わせている間に。

 その日わたしは、いつもとまったく違う顔をしていた。
 彼のことを考えながら見た、鏡に映る自分の目はぼんやりとし、そこには熱があった。
 こんな顔をしているのかと、思わずため息をついて片手で顔を覆った。
 でも、その目でじっと見つめたのだ。
 これでわたしのきもちに気づかないわけはない。
 質か、量か、大きさか、思いを測るものがなんなのかわからないけれど、すきだというきもちの核心を、彼にまっすぐ向けた。

 そのあと食事は喉を通らなかった。胃も痛くなった。
 ぐるぐる回る思考は回転数を落とし、勢いをなくし失速した。
 あとはなにも手につかなかった。

 数時間後、短いメールを送った。
 数分後、短いメールが返ってきた。
 もう少し、彼に近づきたい。
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by fastfoward.koga | 2013-06-09 17:00 | 一日一言 | Comments(0)

出口を探す

 今日1日、ぐるぐるいろんなことを考えた。
 仕事をしていても手は止まり、パソコンのディスプレイを眺めてぼんやりした。
 考えても考えても、相手がいることは相手がいないときに考えてもきりはない。

 もっとあっけらかんとした性格だったらよかったなと思うことは、多い。
 でも今さら、願ってもなれるわけはなく、じゃあ今の自分ならと一所懸命策を練る。
 素直じゃなくて、いいかっこうしいで、相手のきもちに寄り添うとして無理をするような自分でも、知ってもらいもせずふられるわけにはいかない。
 
 何度もついたため息を最後は飲み込みながら、たとえ彼が見ていなくてもいい気分で過ごしていたいと思った。
 心の狭い人間なので、自分の調子が良くなければ相手のことも落ち着いて、見たり感じたりできないから。

 明日は笑おう。
 そのうち、笑っている間に、視界に彼が飛び込んでくる日もあるだろう。


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by fastfoward.koga | 2013-06-04 22:41 | 一日一言 | Comments(2)

迷子

 人をすきになることも、続けているとふと疑問がわく。
 すきだというきもちの周りにあるのは、相手への思いなのか、自分のエゴなのか。
 考え続けていると不毛なので、ほとほどにしたいと思いつつ、わーんと大泣きしたくなるのも正直なところ。

「誰かわたしのことすきになってくんないかなー」と思ったりするけれど、「誰か」は決して文字どおりの「誰か」ではなく、自分がすきになる「誰か」でしかありえない。
 
 切なさから生まれる言葉は、これまでになかった言葉になるかもしれない。
 それを逃さぬようにと思う反面、自分はそのために恋をしているのではないとも思う。 



 できることなら、わたしも遠くまで旅する恋人(思う人)のあふれる幸せを願いたい。
 でも願うにはエネルギーが足りなさすぎて、それもまた涙をさそう。
 エネルギーはうれしさや楽しさから生まれるのに、すきな人がいない世界など嬉しくも楽しくもない。
 どこからどうやって力を捻出すればよいのやら。

 月曜から、途方に暮れる。
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by fastfoward.koga | 2013-06-03 22:58 | 一日一言 | Comments(2)