言霊の幸わう国

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「はじめての土偶」

 友人のこんだちゃんが、本を出しました。
 その名も、「はじめての土偶」。
 土偶がを愛してやまないこんだちゃんが、一生懸命作りました。

 ぜひ、家庭に1冊かがでしょうか。
 もしご購入いただけるなら、ぜひAmazonでポチではなく、書店のカウンターで「『はじめての土偶』の予約をお願いします」と元気よく言ってみてください。
 書店員さんが、なんだその本? とおもしろがってくれたらしめたもの! を狙っています。


■「はじめての土偶」 武藤康弘監修/譽田亜紀子取材・文 世界文化社
 詳しくはこちら→
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by fastfoward.koga | 2014-07-20 19:45 | 一日一言 | Comments(0)

未来に執着しない

 執着と願いは違う。
 執着はその陰に怖れがある。
 怖れているのは傷つくこと。
 でもこちらの思いは表に出さないと相手には伝わらない。

 だから、未来に執着しない。
 くよくよ考えすぎることも、調子に乗って妄想することも、気をつけようとしたってやっぱりしてしまうだろうけれど、どんな未来も簡単に傷つく人間じゃないと自分を鼓舞して立ち向かう。
 まずは信じる、自分も相手も。
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by fastfoward.koga | 2014-07-20 00:44 | 一日一言 | Comments(0)

スーパームーンと金縛り

 わたしのすきな人は、今日は夕陽がきれいですよとか、明日は熱くなりそうだねというたわいのない話題にも答えてくれる。
 送っておいてなんだけれど、あぁちょっとばかばかしい、場つなぎ的な言葉を投げかけたなと思うことは多々ある。
 でもふとしたことを共有しておきたいなと、その度ごとに思う自分がいる。

 先日の、土曜日の満月の日も同じような言葉を送信した。
「今日は月がきれいですよ!」
 だからなんなんだと思われるかなと心配しながらも、ごろりと寝転がりながら満月の中でもひときわ明るいスーパームーンと呼ばれる月を眺め、えいやーと送信ボタンを押した。
 彼にメッセージを送るときは、いつも喉元に意識を集中させて、次に胸元に焦点を合わせ、送ろうとしている言葉が素直に湧きあがってきた言葉なのか自問自答する。
 自問自答して、少しでも雑念が混じっていたら少し寝かせ、余計なものはないとジャッジできるまで置いておくことにしている。
 その日もその過程を経て、彼に向って言葉を発信した。

 追随して、言い訳じみた言葉を送りたいのをじっと我慢した。
 待つ間、やっぱり同じように月がきれいだよと投げかけた言葉に応答してくれた友人としばしやりとりをし、頭の片隅で今夜は返事はないかなと思っていた。
 でも、返答はその夜の間にやってきた。
「癒されますね」と書かれた言葉に、もうすっかりスーパームーンは雲の後ろに隠れてると思いながらも、今ではなくとも彼は今夜月を眺めたのかなと夜空へ思いを馳せた。

 6月以降、あることをきっかけに、すれ違ったきもちを軌道修正できずにうじうじと過ごした。
 仕事の忙しさが拍車をかけ、今自分が発する言葉は歪曲しているような気がして、なかなか連絡をとることができなかった。
 なんでも物事をシリアスに考えすぎたとか、甘えたいきもちは押しつけになるんじゃないかとか、きもちが寄り添っているように感じたのは思い込みだったんじゃないかとか、ぐるぐると思考を巡らせていた。
 答え合わせできないことに、恋ってそういうもんでしょうと思いつつも憤りを感じていた。

 でもなんとなく、月が変わって、誕生日を迎えて、新しい1年だと思えればきもちはまた自然と上向きになるんじゃないかと思っていた。
 そこまでは無理に殻から出なくても、もういいじゃないか、そう思っていた。

 今日、ゴハンを食べに行こうと誘ったら、予定がわかったら連絡しますと意外にあっさり返信があり、ひと月近く金縛りのようにがんじがらめになっていた自分の行動を振り返った。
 距離感を過信しすぎたくはないし、でも悲観しすぎて卑屈にもなりたくない。
 その間をコントロールしようとして、結局はコントロールしきれずに立ち止まっていたのだなと、今ならわかる。
 でも、余裕がないときはどうしようもない。
 無駄な時間だったと思う反面、じたばたする時間を軽くスルーしてやり過ごすことはできなかった。

 紆余曲折しながら、まだまだ片思いは続く。
 めげず、折れず、倒れず、不屈の精神をキープ。
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by fastfoward.koga | 2014-07-14 23:32 | 一日一言 | Comments(0)

6月の巻

1 朝井リョウ  もういちど生まれる・幻冬舎文庫
2 林真理子   胡桃の家・新潮文庫 ※
3 朝吹真理子  流跡・新潮社 ※
4 夏目漱石   坊ちゃん・角川文庫 ※
5 村上春樹   女のいない男たち・文芸春秋


 6月に読んでおもしろかったのは、なんといっても夏目漱石の『坊ちゃん』でした。
 前回はあまり面白味を感じず、主人公の坊ちゃんにいらっとした印象だけが残っていたのですが、今回はがらりと変わりました。
 夏目漱石の書く文章の小気味よさがぴたっとはまり、滑るように読みました。

 5月に読んだ『思考のレッスン』で丸谷才一が谷崎潤一郎の文章のうまさを褒める場面がありましたが、今さらながら文豪と呼ばれる人の文章にきちんと触れられた気がしました。
 これが文芸を学んでいるときになぜできなかったのか・・・。後悔と反省でいっぱいですが、学んだからこそ気づけたのだと調子よく考えてみたり。

 この調子で、ご無沙汰している谷崎にも再び手を伸ばしてみようと思います。
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by fastfoward.koga | 2014-07-12 20:18 | 本の虫 | Comments(0)

5月の巻

1 クラフト・エヴィング商會
         テーブルの上のファーブル・筑摩書房 ※
2 湯本香樹実  岸辺の旅・文春文庫 ※
3 堀江敏幸   燃焼のための習作・講談社 ※
4 丸谷才一   思考のレッスン・文春文庫 ※

※印は、読み返した本です。


 堀江敏幸の『燃焼のための習作』を読み返すのは何度目か。枕元に置いて毎晩読み進めていましたが、今回は途中から気になる個所に付箋紙をつけていました。
 1番初めにつけた付箋紙の下には、「(前略)ひとまわりほど年下の、不思議と話が通じる友人がいて、ひと頃その友人が異国の大河の岸に繋留された船に住んでいたことがあった」という文章があるのですが、そう、この物語は今年読み返した『河岸忘日抄』と繋がっています。
 別世界で読んでいた主人公を頭のどこかに置きながら、別の時間で進んでいる物語を読むという不思議。
 と、ここまで書いて、そうだこの物語はもうひとつ別の物語とも繋がっていたのだと思い出しました。
 せっかくなので、近いうちにそれも読み返そうと思います。

 閑話休題。
 わたしが堀江敏幸の小説がすきなのは、必ずと言っていいほど登場する記憶についての記述です。
 この『燃焼のための習作』でも、こんな文章がありました。少し長いですが、引用しましょう。

「枕木(主人公)の若い友人は、かつて手紙のなかで、記憶にレ点を打つという詩人のような表現を使った。忘れていないかどうかをチェックするのでも、忘れたものを呼び覚まそうとするのでもなく、ただ目の前に現れた記憶に敬意を表し、慈しみの心をもって印をつけること。(中略)枕木は心の中でレ点を打つ。それらが消えてしまうか保存されるかはどうでもいいことだ。記憶はときに自立する。こちらがどんなに環境を整え、どんなに刺激を与えても水面に出て来ない時間の層があり、なにもしていないのに自分の方から湧き上がってくる古層の水がある。表に出てきたものがその後どうなるか、タグをつけていつでも場所が分かるようにしておけばいいのだが、それでは正しい意味での記憶にならないと枕木は考える。記憶が眠っている場所は、ひとによって大きく異なる。縦穴もあれば横穴もある。神隠しはそのどちらでも起きうるのだが、記憶はおそらく他者の縦穴や横穴ともつながった複雑な坑道ができて、はじめてその存在が特定されるようなものではあるまいか。じぶんひとりで掘り出そうと思ってもできない相談なのだ。(後略)」

 ちなみに、貼った付箋紙はそのままにしておきます。
 今度読み返したとき、付箋紙の下の文章をどんなふうに感じるのか。
 楽しみのためにとっておきます。
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by fastfoward.koga | 2014-07-12 20:06 | 本の虫 | Comments(0)