言霊の幸わう国

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香るブランコ

 毎朝、毎晩、目を瞑る。
 瞑ったあとに、香りを振る。
 変わろうとするときにはグリーンのボトル、現状維持したいと思っているときにはピンクのボトル。
 その選択した香りを纏い、その日1日は一時選択したその決断を反芻する。
 変わろうとしていいのか、現状維持のままでいいのか。
 自然の流れの中で、答えが出るのを待っている。

 いつ決められるだろう。
 あせらない、あせらない。
 揺れるきもちに揺さぶりをかけて、怖いと思った瞬間どっちを取るか。
 なんて極端に走るのは悪い癖。
 できるだけ心穏やかにその日に向かおう。
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by fastfoward.koga | 2014-10-28 22:34 | 一日一言

9月の巻

1 松家仁之   優雅なのかどうか、わからない・マガジンハウス
2 堀江敏幸   一階でも二階でもない夜 回送電車Ⅱ・中央公論社 ※
3 白岩玄    未婚30・幻冬舎
4 川上弘美   古道具 中野商店・新潮社 ※


 松家仁之、恐るべし。
 タイトルといい、チョイスするテーマといい、さすが元編集者といった感じがします。

 帯には「48歳、再び独身。」とありますが、まさに一行目が「離婚をした。」から始まります。
 その彼が2度目となる独身生活を謳歌する中で、結婚生活時に恋をした女性と再会。
 そのあと、松家仁之はどんな展開を用意しているのか。
 単純な恋愛小説であるわけはありません。
 どきどきわくわくして読みました。

 その一方、白岩玄の『未婚30』は、婚約から結婚への道程に足を踏み入れた男女の「揺れ」が描かれています。
 どこまでもその揺れが微細で、心の隙間に染み入ること染み入ること。
 婚約という晴々した状況だというのに書き出しはどんよりしていて、読み進めれば進めるほど雲行きが怪しくなり、いったいどうなるのかと心配になるほどでしたが。
 これまた、うまく波に乗せられてエンディングに辿りつきました。

 どちらの作品についても、これ以上は語りません。
 わたし自身、偶然同じ月に読んだ2冊ですが、続けて読むのも結構おもしろい流れかもしれません。
 2冊とも、ぜひご一読を。
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by fastfoward.koga | 2014-10-28 21:56 | 本の虫