言霊の幸わう国

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もう会えないから

 自分が書いたブログの記事を、一所懸命めくっていた。
 ふと思いついた人のコメントが、その人ととのやりとりが急に懐かしくなって、読み返したくなったのだ。
 10年の時間の中で一番印象に残っている人かもしれない。

 でもそれは、もう会えない人だからだ。そして、もうコンタクトをとる気もない。
 そういう記憶がある自分は、なんて幸せなのかな。
 もう会えない人でも、幸せにしてもらえるとは。

 と、読み返してみて思うこと。
 あのころの自分のほうが、今よりちょっといい気がする。
 悔しいけれど、そこは認めて、明日から勝ちにいこう。
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by fastfoward.koga | 2015-08-18 22:59 | 一日一言

かわいい男の子

 友人の息子が、来月12歳になる。
 彼の誕生日には、わたしはこの子を本ずきにする! と宣言し、ずっとプレゼントには本をあげてきた。
 読み聞かせの絵本、恐竜の図鑑、朝活用の本、野球少年が出てくる物語。
 毎年、事前に母である友人に「最近どんなことに興味があるの~?」とリサーチして、書店でしゃがみこんだり、うんうん唸って本を探している。

 あげた本を、読んでくれているとは友人から聞いている。
 でもどのくらい気に入って読んでくれているのかは、実際のところよくわかっていない。
 知りたいけど、怖い。
 気に入ってもらってなかったらショックだしなと、毎年こちらから深くは聞けずじまいだった。

 でも、先日母である友人に、うれしいことを教えてもらった。
「コガちゃんの誕生日カードを机の上に貼ってるよ~」
 えー、この間、勉強机のある部屋で寝泊まりさせてもらったのに、机の上なんて見てなかった!
 しかも、わたしのあげた本はちゃんと本棚に並んでいたらしい。

 彼はここ数年は会ってもあんまり話してくれなくなったけれど、本を大切にしてくれているだけでなく、誕生日カードを机の上に貼っていてくれるなんて、こんな幸せなことはない。
 と、しみじみしていたら、友人が後日証拠写真を送ってくれた。

 カードは、絵ハガキの裏に書いていたのだけれど、絵柄のほうじゃなく文章のほうが上になっていた。 
 かわいすぎる…。

 それを知ってしまったら、今年は特に力が入るじゃあないか。
 彼のハートを鷲づかみできる本とカードを探すべし探すべし。

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↑ 全部ではないですが、わたしのあげた本、あれもこれもたくさん並んでます。
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by fastfoward.koga | 2015-08-17 22:41 | 一日一言

1月~7月の巻

1 鷺沢萠    帰れぬ人びと・文藝春秋 ※
2 本多孝好   真夜中の五分前 side-A・新潮文庫 ※
3 本多孝好   真夜中の五分前 side-B・新潮文庫 ※
4 橋本治    窯変源氏物語(3)・中公文庫 ※
5 酒井順子   オリーブの罠・講談社現代新書
6 夏目漱石   草枕・新潮文庫 ※
7 丸谷才一   輝く日の宮・講談社文庫
8 橋本治    窯変源氏物語(4)・中公文庫 ※
9 彩瀬まる   桜の下で待っている・実業之日本社
10 山崎ナオコーラ
         ボーイミーツガールの極端なもの・イースト・プレス
11 湯本香樹実  夜の木の下で・新潮社
12 橋本治    窯変源氏物語(5)・中公文庫 ※
13 夏目漱石   行人・新潮社 ※
14 橋本治    窯変源氏物語(6)・中公文庫 ※
15 山崎ナオコーラ
         この世は二人組ではできあがらない・新潮文庫 ※
16 西川美和   永い言い訳・文藝春秋
17 綿矢りさ   しょうがの味は熱い・文春文庫
18 絲山秋子   逃亡くそたわけ・講談社文庫 ※
19 幅允孝    幅書店の88冊 あとは血となれ、肉となれ・マガジンハウス ※
20 石持浅海   トラップ・ハウス・光文社文庫
21 伊坂幸太郎  ジャイロスコープ・新潮文庫
22 池澤夏樹   スティルライフ・中公文庫 ※
23 西加奈子   地下の鳩・文春文庫
24 星野源    そして生活はつづく・文春文庫

※印は読み返した本です。


 ごぶさたしています。みなさま、お元気でいらっしゃいますか。
 久しぶりの更新となりましたが、まずは本の話から。


 2015年は、7月末までに読んだ本は24冊でした。
 冊数が進まないのは、主に『窯変源氏物語』の1冊1冊のボリュームがあるからですが、本を読む時間自体短くなっています。
 1月にも同じことを書きましたが()、今ほんとうに本屋がおもしろくないです。本屋に行っても、わくわくすることが少なくなりました。
 あの本屋もこの本屋も満足できないし、と、以前なら本屋があればとりあえず覗いていたのに、だんだん足が遠のいてしまいました。

 そんな中、先月トーキョーに行ったとき、神田神保町の書店で久しぶりに本棚の間を歩き回ってわくわく感を思い出しました。
 文芸書の本棚で知らない作家の名前をたくさん見つけたり、背表紙を見て、こんな品ぞろえでいいのか? と、書店の売り上げを心配をして苦笑いしたり、何時間でもいたいきもちになりました。
 そこでスイッチが入って、そのあと訪れた神楽坂のla kaguの2階で文庫本3冊を購入しました。
 ほんとうはもっと読みたい、そこで買いたいと思う本は他にもありましたが、荷物になることを考えてあきらめましたほどです。
 読みたい本が見つからなくてではなく、読みたい本が多くて迷えるなんて、あぁ楽しい、と心の中で何度も叫びました。

 これをきっかけに、もう一度自分のすきな本屋を探してみようと思っています。
 ないないと不満を口にしてあきらめてしまわず、探し求める!
 まずはやってみることにしましょう。

 ちなみに、24冊の中で一番のおすすめは山崎ナオコーラ『ボーイミーツガールの極端なもの』です。
 第一話「処女のおばあさん」が中でもお気に入りなんですが、わたしは読みながら、主人公72歳の鳥子(とりこ)と一心同体になりました。
 いくつになっても、女性は乙女なのです。
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by fastfoward.koga | 2015-08-14 14:48 | 本の虫