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11月の巻

1 堀江敏幸   いつか王子駅で・新潮文庫 ※
2 川端康成   掌の小説・新潮文庫
3 ジェーン・スー
         貴様いつまで女子でいるつもりだ問題・幻冬舎


 長らく通勤カバンに入っていたのは、川端康成の『掌の小説』でした。
 読み始めは軽やかにスタートしたのに、途中どうしても文章が頭に入ってこず、億劫になってしまいました。

 96作品がまとめられたこの本の中で記憶に残るのは、『日向』という作品です。
 恋をした娘を「じろじろ見て」しまう自分の癖がある主人公は、ある日の日向でその癖がどこから生まれたのか思い出すという話なんですが、電車に乗っていて気を許すと涙がこぼれそうになりました。

 いつか読み返したら、心に留まる一編が増えるかもしれないなと思う一冊です。
 さすが文豪、ですね。
by fastfoward.koga | 2014-12-21 21:07 | 本の虫 | Comments(0)

言葉数珠つなぎ


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