走る月 愛でる月
2007年 09月 25日
帰りの電車。
ふたり並びのシートの間へと足を向けながら、右か左か一瞬思案した。
すぐに頭を過ぎったのは、左側。
左側に座るとニコリとすることが多い、という単なる験担ぎ。
でも今日は、そこをあえて、と右側のシートへ腰を下ろした。
3つ駅を過ぎると、電車は地下から地上へ顔を出す。
するとビルとビルの隙間から、白く丸い月がひょっこり顔を出した。
あとは月とデッドヒート。
先を行ったり、後になったり、時には肩を並べて歩くように月と帰宅した。
今はずいぶんと空高く上がった月も、追いかけっこの最中はうさぎの姿がはっきり見えていた。
なんとなく口角が上がる眺め。
ふふふと、思わず心の中で笑みを洩らした。
こんな綺麗な中秋の名月を見ずに眠るとは。
不届き者めが。
ふたり並びのシートの間へと足を向けながら、右か左か一瞬思案した。
すぐに頭を過ぎったのは、左側。
左側に座るとニコリとすることが多い、という単なる験担ぎ。
でも今日は、そこをあえて、と右側のシートへ腰を下ろした。
3つ駅を過ぎると、電車は地下から地上へ顔を出す。
するとビルとビルの隙間から、白く丸い月がひょっこり顔を出した。
あとは月とデッドヒート。
先を行ったり、後になったり、時には肩を並べて歩くように月と帰宅した。
今はずいぶんと空高く上がった月も、追いかけっこの最中はうさぎの姿がはっきり見えていた。
なんとなく口角が上がる眺め。
ふふふと、思わず心の中で笑みを洩らした。
こんな綺麗な中秋の名月を見ずに眠るとは。
不届き者めが。
by fastfoward.koga
| 2007-09-25 23:23
| 一日一言
|
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