イカレタ雪ノ日

ぽたぽた、ぽたぽたと、重力に身を任せ、アスファルトに、木々に、屋根に、空から落ちてくる雪。
あっという間に一面を白くした。
部屋の中から窓越しに、ときどきカーテンを開けては外を眺める。
何度目かで、昨年旅した角館の雪景色を思い出した。
同じ雪でも確実になにかが違い、きもちはひゅんとあの日のあの町へ飛んでいった。
うずうずする。
じっとしていられない。
あぁ、もうあの日を懐かしいと思えるようになったのか。
罪な雪だ。
コーヒーが安いから、と近所のスーパーまでわたしの長靴ブーツを履いて出かけたハハ。
スーパーで出会った知り合いのおばあさんが、ちょっと楽しいと言っていたと、ハハまで楽しそうに話す。
ファンヒーターの音が部屋に響く。
眺めても眺めても、雪はやまない。
心なしか、砂時計もゆっくり砂を落としているように見える。
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by fastfoward.koga
| 2008-02-09 16:12
| 一日一言
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Comments(2)
静かに時間の流れる雪の日を書き表していますね。
読んでいると私も追体験しているようでした。よい感じです。
読んでいると私も追体験しているようでした。よい感じです。
korotyan27さん、こんばんは。
なんだか、小学校で先生に褒められたような気になりました。
えへ。
なんだか、小学校で先生に褒められたような気になりました。
えへ。